タイトル未定 2 ページ2
2人きりの部屋に入り込んだ
甘くてぬるい空気
それはふわりと私たちを淡く包んだ
きみがこれから言う言葉には
きっと 応えられないけれど
だって、好きなんだもん
好きだから
私からあなたを取ったら
何もなくなるから
私なんて2番目でいいから
お願い、おねがい
ね、だからさ
この関係はこのまま続けようよ
そんなことを言おうとした私の
緩い口をあなたはそっと塞いだ
「これで最後 ごめんね」
なんて微笑むから
ああ また愛して欲しいな
そう思っちゃったの
許してよ 私もこれで最後にするから
「今日で最後」
そう誓おうとしている2人
その間に冷たくて鋭い空気が流れる
それは私たちを何度も何度も突き刺して
私たちを包むものはもうなかった
好きなのよ
だからまだここにいて
相手は私じゃないと分かっていたから
そんな言葉は当たり前に
喉の奥に引っ込んだ
「私、1番じゃなくたって」
いいから、いいからさ
ね、お願いだから
この関係はこのまま続けてよ
またそんなことを言おうとした
私の唇は静かに塞がれた
「だめだよ、むりだよ」
なんて、優しく言うから
ああ また愛してほしいな
そう思っちゃうの
ねえ
どうして私じゃダメなの
どうして私よりもあの子を選んだの
君の好きな服を着て
性格だって変えたのに
ねえ ねえ ねえ
ね、
この関係はやっぱり
このまま一生続けていようよ
あの子よりも私の方が
あなたのこと分かっているよ だから、
「できないよ」
そう言いかけた君の唇は私が塞いだ
「言わないで、言わないで」
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作者名:月乃 | 作成日時:2022年7月5日 20時