心配 ページ11
A「あの、加州様?どうなさいましたか...」
私の声も聞かずに、加州様はどんどん歩いていく。
そして縁側に着くと、
加州「わらじ、脱いで」
A「は、はいっ」
私が指示通りわらじを脱ぎ本丸へ上がると、「ついてきて」と言って再び廊下を歩く。
しばらく歩き、とある部屋に入る。
加州「ちょっと、そこ座って」
A「はい...あの、何かありましたか?」
私が畳の上に正座をすると、加州様は私の後ろに膝立ちをして、私の髪をとかし始めた。
そして話し始める。
加州「俺さ、いつだって可愛くみてもらいたいって思ってるんだよね。主にも、もちろん他の男士達にも。
あんただってそう思わない?」
丁寧な手つきで、優しく私の髪に触れながら彼は言う。
A「ですが...私は身なりを整えた所で、見てくださる方もいませんし」
加州「はぁ〜...山姥切はあんたの主なんじゃないの?」
A「山姥切様は私の主ですが、私一人の主ではありませんし...その、.......特別意識していただいてる訳でもありませんし」
ついこの前恋心を自覚してしまったせいか、
山姥切様を話をしているとなんだか顔が熱くなる。
加州「え、ちょっと待って、なんか顔赤くなって...あー、なるほどね。
もう何も言わなくていいよ、分かった分かった」
A「えっ!何かありましたか?!」
加州様が急に呆れ返ったような話し方になったので、こちらも少し焦ってしまう。
加州「(刀装が刀剣に恋をする...か。
なかなか面白いね、しかも相手は山姥切)」
Aの髪を結び直しながら、加州は思わずニヤついてしまっていた
.
.
.
加州「ねぇ、名前なんて言うの?」
A「えっと...A、です、けど...」
加州「そう、よろしく。
あとさー、加州”様”なんて言わなくていいから。
刀装の人達ってほんとに礼儀正しすぎて、コッチが窮屈になっちゃうんだから。
あと、その髪。せっかく綺麗にとかして結び直してあげたんだから、今度からは丁寧に結んでよね」
A「ですが、私たちはすぐ身なりが崩れてしまいますが...」
加州「あーはいはい、山姥切の刀装って性格まで山姥切に似てくんのかな...ったく...
あー...あと...」
加州さんは一通り話した後、私を刀装部屋に送り返してくれた。
帰り際、加州さんはこちらを振り返り、
加州「また、話聞かせてよ。
Aの山姥切への恋心の話とかさ」
と言った。
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Momo_Tarou(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも更新頑張って下さい!応援してます!! (2020年1月5日 6時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 高校生さん» さにわちは!!読んでいただけて嬉しいです〜!更新がんばっていきます! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
高校生 - 頑張ってください!応援してます~* ((さにわちは←? (2020年1月1日 18時) (レス) id: aa49b5f72c (このIDを非表示/違反報告)
Momo_Tarou(プロフ) - にわさん» よろしくお願いします!!いい年を!!そして最後になるんですけど年末にこの作品を見れて嬉しかったです! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - Momo_Tarouさん» ひょーーー!ありがとうございます!!設定に少し凝っているので、そこ褒めていただけてめちゃくちゃ嬉しいです...泣これからもよろしくお願いします〜!良いお年を!! (2019年12月31日 23時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわ | 作成日時:2019年12月30日 0時