19 ページ21
鶴丸「おかしい…政府に彼女の気配が無い」
三日月「下だな」
鶴丸「下…？なんのことだ？」
三日月「政府に刃向かう者は、大体下の地下牢に入れられる。
鶴丸「地下牢？！」
三日月「急ぐぞ、何が起きるかわからん」
＿
警備の者にバレないよう、
身を隠しながら地下を歩く二人
急にバタバタと騒がしく動きだした警備員達に、違和感を覚える
三日月「騒がしいな」
鶴丸「あぁ、きっと誰か脱走でもして＿＿」
チラリと今まで歩いてきた廊下を見れば、
大勢の警備員に囲まれ頭を地面にこすりつけられている人がいた
それは、紛れもなく(一人)だった。
三日月「…？鶴丸、どうした？
＿っおい、まさかあの女が…」
鶴丸につられて、三日月もそちらを見て顔をしかめる。
鶴丸「(一人)！！！」
思わず叫んで、鶴丸は刀を抜きながら警備員の塊の中へ走り込んだ
.
.
.
.
.
.
.
トン、と戸を閉める音で、目が覚める。
三日月「起きたか」
(一人)「…ぁ…えっと…」
三日月「無理に喋らなくてもよい、
とりあえずもう少し養生しておけ。」
穏やかな口調で、けれど辛そうな顔でそう言ったその人は、私の頬を少し撫でた。
.
.
(一人)が目を覚ました後、三日月は鳥居の上で呆然としている鶴丸の元へ向かった。
三日月「…目を覚ましたぞ」
鶴丸「そうか
…良かった。」
三日月「行かないのか？」
鶴丸「いや、俺は…あの子の側にいるべきじゃない。
もう二度と、こんな目には合わせたくない。」
三日月「それならそれでいいが…」
鶴丸「俺はしばらくあの子からは見えないようにここの神社にいることにする。
あとは光坊と髭切に任せた。」
三日月「あの二人もいたのか。」
鶴丸「あぁ。…あの二人なら大丈夫だろうからな」
.
.
.
その後
光忠「まさか三日月さんと一緒だったとはね」
髭切「びっくりしたよ。息災だったかい？」
三日月「ああ、毎日平穏に過ごしているさ」
そんな会話をしている中、(一人)はキョロキョロと周りを見渡していた
(一人)「あのー…三日月さん、
鶴丸さんって、どこですか？」
三日月「鶴丸なら…まぁ、今は少し会えないだろうな、
またここへ来れば、いずれは会えるだろう」
(一人)「そうですか…わかりました。
三日月さん、ありがとうございました！」
三日月さんの”いずれ会える”の いずれ が、
途方もなく先のことのような気がしてならなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にわ(プロフ) - さらさん» ありがとうございます〜泣なんとか完結できました！鶴さん…来るといいですね！！祈ってます… (2019年12月3日 18時) (
レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 完結おめでとうございます！！ 凄くよかったです！！無事鶴丸さんと付き合えたぁ〜♪♪続編あるなんて嬉しいです！！これからも楽しみにしてます！！私のゲームにも鶴さん来て欲しい(泣) (2019年12月3日 18時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ありがとうございます！！お願いします！！ (2019年12月1日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - さらさん» リクエストありがとうございますー！了解です！膝丸さんと鶯丸さんですね〜！ (2019年12月1日 23時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
さら - さっそくリクエストいいですか？？膝丸さんと鶯丸さんのお話書いて欲しいです！！ (2019年12月1日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にわ | 作成日時：2019年10月18日 0時
