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清光「近侍は…俺ね。」
歌仙「よろしく頼んだよ」
清光「勿論。」
歌仙「加州、…君は、主がどんな人だと思う？」
清光「なに、いきなり…。
…優しくて、頑張り屋で、…きっと、何か抱えてると思う。」
歌仙「奇遇だな。まったく同じだ。
主は何かの負担を抱えてる。」
清光「でも、それがなんなのかは、俺らにはわからないし、どうやったって突き止められやしないよ。」
歌仙「…あぁ、そうだね。」
二人は、庭で元気そうに遊ぶ短刀たちを眺めながら、そんな会話をしていた。
.
平野「…はぁ…」
鶯丸「珍しいな、お前がため息をつくなんて」
平野「鶯丸様…。
実は、主のことで、どうしても心配なことがあって…。」
鶯丸「心配なこと？
…それは皆そうだろうな。自分たちの主に、一度もあったことが無いんだからな」
そう言いながら、どこか悲しそうな笑みを浮かべる。
平野「そうですよね…。
加州さんも、慰めてくださったんです…。
でも、やっぱり…。僕達の主が、何かに困っているのかもしれない…そう思ってしまうと、どうしても心配になってしまうんです。
主を守るのが、己の仕事なのに…と。」
今にも泣きそうな平野の頭を優しく撫で、鶯丸は言う。
鶯丸「今の俺たちに、なす術は無いが…
きっといつか、会えるさ。
俺が、大包平に逢えたようにな。」
大包平「何か言ったか」
平野「おっ、大包平さま！？
いつのまに…？！」
大包平「ついさっき、内番を終えてきたところだ。
それで、何の話をしていたんだ？」
鶯丸「いや、なんでもないさ、
俺たちの主は、どんな人なんだろうってな」
大包平「…誰も会った事がないんだから、そんなこと考えても何にもならないだろう、
俺たちは俺たちの役目を果たすだけだ。」
平野「そう、ですね、」
大包平「だが＿＿＿
気の利いた人間なのだろうな。
過保護なだけかもしれんが」
鶯丸「珍しいな、大包平。人を褒めるなんて」
大包平「人もなにも、俺たちの主だろう」
平野「大包平さまの仰る通りです、
…よし、僕もがんばります！
お二人とも、ありがとうございました！」
そう言って、平野は元気よく去っていった。
鶯丸「なんとも、不思議な本丸だ。」
大包平「主がいなくとも、ここまで活気付いているのは、…主の力なんだろうな」
庭には、綺麗な花が咲いていた。
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琴葵(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！面白くてイッキ見してしまいました。そして最終話で涙モノでした…！！続編の更新、心より応援しています！！どうかお体にお気をつけて！！！ (2019年12月26日 11時) (
レス) id: 35f7e92960 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - やみつきドーナツさん» ありがとうございます〜！ちょっと変わった話にしようかな、って思ってたので、そう言ってくださるとめちゃくちゃ嬉しいです、、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月18日 7時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
やみつきドーナツ(プロフ) - 凄いお話の設定が好きです！これからも更新頑張ってください！続き楽しみです！！ (2019年12月18日 1時) (レス) id: 944e7c1e1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわ | 作成日時：2019年1月1日 18時
