安心 ページ2
障子先に見える、一つの影。
(一人)「……うん、どうぞ。」
そう言うと、サッと音を立て、障子が開く。
鶴丸「…会議、お疲れさんだったな。
本当に、何も無かったんだろうな??」
心配そうに眉を下げる鶴さん、
(一人)「大丈夫だったよ、他の本丸の審神者さん達も、すごく良い人ばっかりだったし。
だいぶ、心が弱ってるみたいだけど
鶴さんの方が心配なんですが」
鶴丸「っ……当たり前だろう……」
そう言うと、鶴さんは勢いよく私の方へ歩み寄り、
腕を引っ張り私を腕にすっぽりと抱きしめた。
(一人)「なんか安心するわ〜」
鶴丸「そうか、じゃあもっとしっかり抱きしめてやる。」
私達は、付き合っているわけでもない、
のに、
なんでこんなに愛しいんだろう。
(一人)「な……なんか、急に恥ずかしくなってきたから、そろそろ……」
そろそろ広間に行こうよ、
と言おうとしたのに。
鶴さんはいきなり腕の力を弱めたかと思うと、
私の頬へ手を寄せ、グイッと自分の方へ向けた。
鶴丸「真っ赤だな」
(一人)「マジで私ブスだからやめてよ……膝丸にも仏頂面とか言われたし」
鶴丸「膝丸に??なんだって????」
(一人)「え、いや膝丸が私に仏頂面とか言ってきやがったのさ
間違ってねぇけどな。ハハハ。」
鶴丸「まぁ、気にするな。君は__…」
鶴さんは、たまに私のことを"君"と呼ぶ。
別にいいんだけどね。
(一人)「ま、お腹すいたし、ご飯食べようよ。」
鶴丸「主はどこの席に座るんだ?!」
(一人)「審神者の席があるでしょうが」
鶴丸「そ、そうか…」
あからさまにシュンとする鶴さんが可愛かったので、
(一人)「今度、月見酒でも交わそうね。」
そう言ってあげると、
鶴丸「ほ……本当か!!約束だぞ!!
……あぁ、今から俺は楽しみだ」
だいぶ明るくなったので、オールオッケー。
(一人)「じゃあ、行こっか。」
そして、私たちは広間へ向かった。
.
.
.
.
鶴丸「……君は__……
君は、仏頂面じゃなくて、
笑った顔が眩しすぎて、普段の表情が素っ気なく感じられるんだ。」
その言葉を、鶴丸は心に秘め、
目の前を歩く(一人)を、微笑みながら見ていた。
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にわ(プロフ) - のら猫さん» わー!!とても好きです!そういうの!!!ありがとうございます〜!!参考にさせて頂きます! (2018年11月10日 19時) (レス) id: 1be1c118f8 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - お久しぶりです!新作参考になれば良いのですが、ホワイト本丸に本丸護衛?として来た少女との審神者や男士とのほのぼのライフ的なモノとか?新作楽しみに待ってます! (2018年11月10日 0時) (レス) id: 8d32f0832d (このIDを非表示/違反報告)
runaruna(プロフ) - 紹介文ですが、敬語ではなく警護ではないでしょうか? (2018年4月26日 18時) (レス) id: 9383cf8279 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - ででででさん» 読了ありがとうございました!頑張ります!! (2018年1月24日 16時) (レス) id: f9f5548433 (このIDを非表示/違反報告)
でででで(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました、これからも無理せず頑張ってください^_^ (2018年1月23日 22時) (レス) id: ab6ad38c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわ | 作成日時:2017年11月30日 19時