191話 えらいこっちゃ! ページ47
─Aside─
「ア…誰か来たみたいダネ。ドウゾ…。」
ナプスタブルークがそう言うと、ガチャッとドアが開いた。
「よう。盛り上がってるところ、すまないな。」
「サンズ!?」
予定より早くサンズが来ると思わず、驚いた声を出してしまった。
確かに迎えに来てくれるとは言ってたけど、まだ連絡してないのにどうしたんだろう。
何かあったのかな。
「A、すまないが、今からアンダインの家へ一緒に来てくれないか?実は──」
サンズは、アンダインさんの家で起こった経緯を説明してくれた。
アンダインさんは、初めにフリスクの顔を見たときは引き攣っていたものの、みんなで飲み物を飲んだりお菓子を食べながら話してる時は、いい雰囲気になりそうな様子だったようだ。
ところが、アンダインさんの料理レッスンで、彼女の指導通りに火力を強めすぎたことによって火事になり、ヤケになった彼女は、フリスクにやっぱり友達になれないと、槍を構えて戦うと言い出したらしい。
私は、サンズの話を聞いて開口一番に、「なんっじゃそりゃああああああ!?」とマヌケな声を上げた。
……色々とツッコミたいことは山ほどあるけど!
今は、そんなのん気なことしてる場合じゃない!
「ま、まあ、とりあえず事情は分かった!すぐ行く!」
「ボクも念の為、一緒についていくよ。」
私とメタトンさんは、そう言ってナプスタブルークにお邪魔しましたと挨拶してから、サンズの近道でアンダインさんの家へ向かった。
「フリスク!みんな!大丈夫!?」
アンダインさんの家に着くなり、勢い良くドアを開ける。
「あっ、兄ちゃん!どこ行って…A!?メタトン!?」
「なっ…!貴様は…!」
アンダインさんを取り押さえているパッピと、アンダインさんが、驚いた顔でこちらを向いた。
「サンズ君から事情を聞いてね。彼の瞬間移動でここへ連れてきてもらったのさ。…ってうわ…これはひどいな…。」
家の中は、あちこちに火が燃えていて、大変なことになっている。
「えらいこっちゃ…!通報しないと…!でもどこにすれば…」
私の世界だと119番通報だけど、地下世界の場合はどうするんだっけ…!?
「それなら大丈夫!オレ様が、さっきロイヤル・ガードに連絡した!すぐ来てくれるはずだよ!」
「サンキュー!パッピ!」
パッピがロイヤル・ガードに連絡してくれて助かったけど、ホッとしている場合じゃない。
とりあえず、彼女を止めてここから出ないと…!
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます!アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました!不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (;_;)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます!そうだったのですね!それは光栄の極みです…!大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します!コメント励みになりました!頑張ります! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました!大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております!応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年8月15日 22時