若し、私が生き返ったと知ったら。【文豪ストレイドッグス】

EPISODE 12 ページ12

芥「死を恐れよ、殺しを恐れよ。
死を望む者 等しく死に…
望まるるが故に」

『あーんな長い台詞良く言えるね…私あーゆうの絶対噛んじゃう』

中「今そんな状況じゃねぇだろ…」

芥「お初にお目にかかる。
僕は芥川、そこな小娘と同じポートマフィアの犬」

樋「芥川先輩っ！ここは私1人でも！」

ﾊﾞﾁﾝｯ

失態を犯した樋口に罰と言う形で芥川が平手打ちをした

『…は？』

中「……あ、やべ」

声に怒りを含んだAに中也は少し焦っていた
Aは樋口を自分の妹のように思っていた。

故に芥川に平手打ちをされるのは己の妹に平手打ちをされたと同然だ。

芥「人虎は生け捕りとの命のはず。
片端から撃ち殺してどうする？
この役立たずめ！下がっていろ！」


『……』

Aの顔はおぞましい程怒りを憶えており、無言で芥川達の元へと向かった

中「……芥川、ご愁傷さま。」


敦「人虎は生け捕り？
あんたたちは一体…」

芥「もとより僕の目的は貴様1人なのだ、人虎。
そこに転がるお仲間はいわば貴様の巻き添え」

敦「っ…！僕のせいで皆が…」

芥「然り。それが貴様の業だ、人虎
貴様は生きているだけで周囲の人間を損なう」

敦「僕の…業？」

芥「異能力…羅生門。」

敦「あっ！」

敦ギリギリの地面を芥川が狙った

芥「勿論今のは態と外した。
だか僕の羅生門は悪食、あらゆるものを食らう
生け捕りが目的だが抵抗するならば＿＿次はお前の足を奪う」

敦「…何故？どうして、僕が…」

敦の顔が絶望に染まった。

その時、芥川の後方からカツカツという靴の音が聞こえた

芥「…？…Aさん？」

樋「…何故此処に？」

Aは無言で樋口の前に立ち、先程芥川によって平手打ちをされた頬を優しく触れた

樋「…Aさん？」

『…可哀想に』

樋「……？」

『ごめんね、生憎今は冷やす物を持ってないんだ。
帰ったらすぐ手当してあげるからね』

樋「そんなっ！私なんかの為に！」

『良いの。私がやりたいだけだから』

と言って樋口に微笑んだ。

『所で……芥川君。』

Aの顔は先程とは打って変わって怒りに満ちていた

『樋口ちゃんに手を出すって事はどうゆうことか、分かってない筈ないよね』

芥「っそれは！」

ﾊﾞﾁﾝｯ

芥「…くっ…」

Aが先程芥川が樋口にしたように芥川に平手打ちをした

『五月蝿い。言い訳なんか聞いてない』

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