【文スト】中原さん家の今日のごはん。

特別に駄菓子をあげる ページ14

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こうして、

探偵社へと半ば強制的に連れてこさせられた。




勿論、今日の買い物の会計は、
きっちりと払ってもらい。


これで中原さんの負担が少し減らせたので
まあ良しとしよう。




『うわあ……懐かしいですね。』


「そう思うなら、戻ッてくればいいのに。」


『貴方がいる限りは…戻りませんよ。

お目付け役も漸く、
御役御免になったんですから。』


「またまた照れちゃッて〜」


『……。』


此の人には何を言っても無駄な様だ。




そして、どんな顔をして入ればいいのかわからず、
扉の前で立ち止まっていたのだが。




「何してるンだい？開けるよ」


『え、待って下さい、まだ心の準備が____』




太宰さんは、探偵社のドアを勢いよく開けた。

ああもうこの男は…




「おい、唐変木！ドアは優しく開けろ！

今迄どこほっつき歩いてたんだ…って。

どうして、お前が此処に？」


『……オッス、オラ柏村。』




……終わった。

テンパり過ぎて、やばい事を口走る私。




国木田さんは元ネタがわからないのか
首を傾げている。


いっその事笑ってくださいよ……。




『オッス、オラ柏村』が見事にスベったことで
空気の冷たさを感じたのか一斉に此方へ振り返る。




「おや、Aじゃないかァ。

妾に解体されたくて戻ってきたのかい？」


『残念ながら違います与謝野さん。

戻ってきた訳ではなくて…
太宰さんに連れてこさせられたんです。』


「Aちゃんはどうやら探偵社をやめてから
引きニートになったみたいでねェ。」


『誤解を生む発言をしないでください。
私就職してますから。』




真逆ユー〇ューバーとか言わないでくれ給えよ
とか云ってる太宰さんはガン無視して。




「あ、Aだ！手作りお菓子は？」


『お久しぶりです乱歩さん、
すみません、今持ち合わせがなくて…』


「えーっ、探偵社にくるなら、
手土産は五つくらい持ってきてよねー！

まぁいいや、太宰に振り回されてて可哀想だから
特別に僕の駄菓子あげる。」


『いいんですか？ありがとう、ございます…』




今まで貰ったことなんか一度もなかったのに。


少し戸惑っていると


「それ、僕のお気に入りのやつだから
今度感想聞かせてよ」


と云われた。


「また来い」って…ことかな…？




そして社長以外に一通り挨拶を済ませた時。

見知らぬ顔の男の子を、見つけた。




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キリが悪いですね…
今回(と次の話)は中也出てきませんすみません

蟹缶のお礼は返してね→←今日はうな重にしよう

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