守り神は隙が無いようでｰ参ｰ【鬼滅の刃】

佰漆. ページ19

神楽月Aside





目が覚めた時、私と少女を繋いでいた縄が切れていることに気がついた。



……おそらく、この縄で私の精神と少女を繋いでいたというところか。









禰「ぅー…」




『…！禰豆子ちゃん、これ、禰豆子ちゃんが切ってくれたの？』







私が禰豆子ちゃんの頭を撫でると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。








炭「あああああ！！！」









禰「『…？！』」









私と禰豆子ちゃんは、突然の炭治郎の大声に驚く。








『おはよう、炭治郎。』




炭「お、おはよう…。この縄は…！」




『多分、鬼の細工がされてる。
切符もそう。切符を切られた時に眠らされたのよ。』




炭「…！本当だ。縄からも、切符からも微かに鬼の匂いがする。」








その後、煉獄さん、善逸、伊之助に繋がれた縄も禰豆子ちゃんに燃やしてもらった。



だが、善逸も伊之助もなかなか起きない。









炭「だめだ、二人共起きない…！
煉獄さ…！！」




『炭治郎！！！』









左手に鋭い痛みが走る。









炭「…！！A、手に！！」



『あー…大丈夫。このくらい。』









私の左手は、突然少女が振り回してきた錐により、貫かれた。









炭「なんだ？！鬼に操られてるのか？！」



『……どうだろ』









私は左手に刺さったそれを引き抜く。


流石に痛いなぁ、これは。









「邪魔しないでよ！あんた達が来たせいで…夢を見せて貰えないじゃない！！


あんたも起きたなら加勢しなさいよ！

結核だか何だか知らないけど、ちゃんと働かないならあの人に言って、夢見せて貰えないようにするからね！！」









何故か涙を流す男の子は、少女に怒鳴られる。


……結核、病気か。可哀想に…









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side無し





この病気の青年には、害意がない。


不治の病の苦しみから逃れられるならばら人を傷つけてさえいいと思っていたが…






竈門炭治郎の夢の中に、心の中に入ったことにより…元の優しい少年に戻っていた。








炭治郎の心は暖かかった。








空気は澄み切って心地よく、さらに光る小人が存在してる。

これはたんの優しさの化身である。









光る小人は青年が精神の核を探しているのを察すると、手を引いて案内した。



光とぬくもりの発生元である「精神の核」を前にして…



青年は何も出来ず、ただ泣いた。

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