捌拾玖. ページ44
先程、炭治郎達に大きな声で喋っていた内容が全て室内に筒抜けだったため、女性軍の善逸に対する目は厳しいのだった。
伊「よーし!!俺もやるぜえ、!!」
善逸は容赦なくアオイちゃんに薬湯をぶっかけ、鬼ごっこなのにアオイちゃんを(何故か)逆さまにして捕まえていた。
『……。』
カ「…!!」
私とカナヲちゃんの反射訓練は、続いていた。
ずっと互角なのだ。
だから、終わらない。
カ「……。」
『………そろそろ終わろうか?』
私が尋ねると、カナヲちゃんは頷いた。
かれこれこの訓練をもう数十分続けていたのだ。
さすがのカナヲちゃんでも、少し疲れていたのだろう。
ア「神楽月さん。貴方はもうかなり機能回復しています。
驚くほどの回復スピードです。もう機能回復訓練は必要ないかと」
カ「…」
『んー…そうだね。でも、まだカナヲちゃんと決着ついてないから、まだ行くよ』
ア「そうですか。では明日からもよろしくお願いします」
アオイちゃんは淡々とそう言うと、騒いでいる善逸と伊之助を叱りとばしにいった。
***
善逸と伊之助は、カナヲには勝てない。
勿論俺も。
Aの顔は、任務の時くらい真剣だった。
そして、結果は互角でいつも終わっていた。
毎回思う。本当にAは何者なのか、と。
A以外は、誰もカナヲの湯呑みを抑えることは出来ないし…捉えることが出来ない。
それから5日間…カナヲを負け続ける日々が続く。
伊之助も、善逸も。カナヲの髪の毛1本すら、触れなかった。
そして善逸と伊之助は、訓練場に来なくなった。
***
炭「『お疲れ様でした…』」
私達は、訓練場から出る。
炭「なんで俺は勝てないのだろう…俺とあの子の何が違う…?」
『反射速度だよ。炭治郎』
私は炭治郎にそう言った。
私が彼女に(辛うじて)追いつけているのは、村での特訓の成果とでも言っておこう。
私の中途半端ではない、唯一の長所だ。
「反射速度」には自信があった。まさか追いつかれるとは思っていなかったけど。
炭「うん…それに、匂いからしてまず違うんだ。
柱の人達に近い匂いがする。」
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません!直しておきました! (2019年10月19日 11時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 伊之助と村田のセリフ直してください。全部、伊之助になってます (2019年10月19日 10時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月29日 1時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年9月29日 1時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» ふぶちゃーん!!ほんと?!ありがとう(*^^*) (2019年9月28日 12時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月23日 15時