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肆拾肆. ページ47

炭「だからって、こんなところで座り込んでも……」







チリン…






私の耳の鈴が風邪で揺れる。









善「ひいぃぃい!!Aちゃん、鈴の音なるなら合図して?!いきなりは怖いっ!」




『無茶言わないでよ…』








いつもは鈴の音がしないとAちゃんの音が聞こえないーーっ!って騒ぐ癖にさ…。




私の音は、善逸には聞こえない。




理由は、私自身がそうなるように鍛錬したから。






音も、匂いも、気配も……極力抑えるように、頑張った。




だから、稀血の匂いも多少なら誤魔化せていたのだ。









伊「やっぱ気持ちわりぃ奴…」





善「気持ち悪くなんてない!普通だ!俺は普通で、お前らが異常だぁぁあ!!」









その時、山の方から何かを感じた。




炭治郎も、山の方をむく。









なんだ…この匂いは。









炭治郎は走り出し、私と伊之助はそれを追った。









善「ちょ、Aちゃん?!嫌だ!俺をひとりにしないで!」









炭「A…!わかるのか?!この匂い…!」




『まあね……私も少しばかり、五感が優れてるんで』









……炭治郎程ではないけれど。









そして走って向かった先には、人が倒れていた。









「た、助けてぇ……」








『隊服をきてる…!鬼殺隊の人ですね?!』









炭「何かあったんだ…!!」









善「ま、まってぇぇえ!!」









炭「大丈夫か?!どうした…!!」








すると突然、男の人の体が宙に浮いた。







「ぅわぁぁあ!繋がっていた…俺にも……!


たすけてくれぇぇえ!!」









そして山の奥に引きずり込まれる。





その瞬間、得体の知れない恐怖が私をおそう。




………怖い、怖い怖い怖い。






震えるな、自分。恐怖を人に見せたら、負けだ。









『……』





炭「…俺は行く」





伊「俺が先に行く!お前はガクガク震えながら後ろをついてくるがいい!

……腹が減るぜ」





炭「伊之助…!!」









『炭治郎、私も行くよ』









私は精一杯、恐怖を隠して微笑んだ。




そして私達は、山へ向かっていった。






善(え、俺…ここで1人?)
























伊「……あ?

なんだこれ」





伊之助の手には、細い銀色の糸のようなものが絡まっていた。

肆拾伍.→←肆拾参.「那田蜘蛛山」



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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時

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