守り神は隙が無いようで【鬼滅の刃】

肆拾伍. ページ48

よく周りを見ると、蜘蛛の巣がたくさん張っていた。








伊「チッ…蜘蛛の巣だらけじゃねぇか！！
邪魔くせぇぇ！！」







炭「……そうだな。



伊之助、A。」






伊「何の用だ！」




『…？』







炭「ありがとう。2人とも一緒に来るって言ってくれて、心強かった。」








伊「……ぁ？」








何この子ほんとにいい子…同い年とは思えないんだけど……。









炭「山の中から来た捩れたような禍々しい雰囲気に…俺は少し体が竦んだんだ。

ありがとう！」







伊「………」








『……2人とも、前』









……人の気配だ。









炭「応援に来ました…！階級 癸！
竈門炭治郎です！」




『同じく、神楽月Aです。』









「癸…？癸？！なんで柱じゃないんだ…！
癸なんて何人来ても同じだ！

意味が無い…！」








その瞬間、その隊員の顔面に伊之助の拳がめり込んだ。








炭「『伊之助ーっ！！』」








伊「うっせぇ！！意味のある無しで聞いたら…お前の存在自体意味がねぇんだよ！

さっさと状況を説明しやがれ…弱みそが！！」








「なんなんだこいつ…！俺の方が先輩なのにっ…！」








……隊員さん、多分おそらく、伊之助は根は悪い奴じゃないので許してやってください。









「は、話す！指令が入って…10人の隊員がここに来た！


山に入ってしばらくしたら…隊員が、隊員同士で斬り合いになって…俺は……



俺は……」









『………そんな』









***









善「俺…嫌われてるのかな。」








普通…置いていくか？

仲間を。道端に。





説得しない？仲間なら。






3人(Aちゃん)に説得されたらさ、行くからね？俺だって。






それなのに3人でさ、怖い山の中へスタコラサッサですか。





…置き去りにされた俺の気持ちを









「ちゅ！ちゅちゅちゅ！

(いじけても仕方ないよ。早く仲間を探しに行かなきゃ！)」






善「……雀。いいな、お前は気楽で。

なんにもわかんないよな。人間のことなんて」







その0.2秒後、雀は俺の手をクチバシでこれでもかと言うほどつねってきた








善「いてててて！！！お前可愛くないよ！
ほんとそういうとこ！もうほんっと、全然可愛くない！

鬼の禰豆子ちゃんがあんなに可愛いのに、雀のお前は凶暴じゃ…！！」

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