守り神は隙が無いようで【鬼滅の刃】

参拾漆. ページ40

……あの、思ったんだけど








『…炭治郎って、ちょっと抜けてるとこあるよねぇ』





善「うん」







伊「おいデコっぱち！俺の名を教えてやる…


嘴平伊之助だ！覚えておけ！」








炭「どういう字を書くんだ！」







伊「字？！俺は読み書きが出来ねぇんだよ！
名前は、褌に書いてあるけ……」








その時、伊之助の動きが止まった。









そして次の瞬間、白目むいて泡を吹いてぶっ倒れた。









善「うわぁ倒れた！！死んだ？」





『死んでない。脳震盪とかじゃない？』





炭「俺が力いっぱい頭突きしたから…」








……すごい石頭だな。








善(え、怖っ…。炭治郎は頭から血もでてないし……どんだけ石頭なんだ？)









『伊之助ー？しっかりー』








私はほぼ棒読みだったが、伊之助をつついていた。






ちなみに、目が覚めるまではここで待機となった。









伊「うがーーーーっ！！！」







善「うわぁぁ！起きたぁぁあ！！」








伊「勝負！勝負うううう！！」









………なんで善逸が追い回されてるの？




もう状況を飲み込むってことを諦めた方がいいのかな？！









『いい加減に…しなさい！』









伊「うがーーーっ！！」









善「えええええ？！何背負い投げしちゃってるの？！Aちゃん！！」








ちょっと伊之助は野生すぎるんだよ。



少しは教育(？)しないと…。









伊「なにすんだてめ…って、何してんだおまえら！！」







次々標的が変わるのね…





次は、炭治郎達が埋葬している様子を見て騒いでいる。









炭「埋葬だよ。伊之助も手伝ってくれ。
まだ屋敷の中に、殺された人がいるんだ」






伊「生き物の死骸埋めてなんの意味がある！
やらねぇぜ？！手伝わねぇぜ？！

そんなことより、俺と戦え！！」








……わぁ、重症だよコレ。









炭「そうか…傷が痛むから、手伝えないんだな」






伊「は？」







…こっちも違う意味で重症だよ？！


何この子、いい子過ぎない？！







善「ダメだこいつら…どっちもおかしいわ…」




『善逸。激しく同意するよ』









炭「いや、いいんだ！痛みを我慢できる度合いは人それぞれだ！
亡くなっている人を屋敷の外まで運んで、土を持って埋葬するのは本当に大変だし…みんなで頑張るから、大丈夫だよ」

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