弐拾弐. ページ24
善「死んだよ俺!
九分九厘死んだーーっ!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」
善逸はその場の床で、ジタバタと暴れだした。
炭「善逸…お前なら大丈夫だ!」
善「気休めは寄せよーーっ!」
『善逸…私がいるでしょ?だから少し静かにして。
鬼にバレるよ』
本当は、鬼が来る気配があったら無理やりにでも善逸を黙らせるのだが……
ここまで混乱した状態の善逸を落ち着かせるには、多少の脅しが必要なのだ。
善「ヒッ…!
そ、そうだな…!Aちゃん、すごく強いもんねぇ?!」
炭「ダメだ!」
その時、炭治郎が奥に向かって叫んだ。
……足音が聞こえると思ったら。
振り返った先には、さっきの兄妹がいた。
『入ってきちゃダメだよ!』
「お、お兄ちゃん!あの箱カリカリ音がして…!」
………音、ね。
鬼がいることは間違いなさそう…。
炭「だ、だからって置いてこられたら切ないぞ?
あれは俺の命よりも大切なものなのに…」
…命よりも大切なもの?
その時だった。
屋敷が大きく揺れる。
そして、鼓の音が聞こえた。
『…!!』
次の瞬間、私は1人になっていた。
…部屋が変わっている?
善逸と、炭治郎は?あの兄妹は?
1人になった途端、恐怖に襲われる。
……だめだ、しっかりしろ。神楽月A…!
鼓の音に合わせて変わる部屋。
……鬼の匂いが、きつい。
空気も不味い。
***
善「死ぬ死ぬ死ぬぅぅう!!
死んでしまうぞ、これは死ぬ!
炭治郎とAちゃんと、離れちゃったぁぁあ!」
俺は、鼓の音が聞こえたかと思った次の瞬間…兄妹の少年の方と、俺の二人きりになっていた。
「照子ー!照子!」
善「だめだめだめっ!大声出したらだめー!
大声出して悪いやつに聞かれたら大変だよぉ!
ちょっと外に出よう?!」
「…なんで外に?自分だけ助かろうとしてるんですか?」
妙に落ち着いた少年のきつい言葉が聞こえ、俺は固まった。
「死ぬとかそういうことずっと言って、恥ずかしくないんですか?
年下にすがりついて、情けないと思わないんですか?
しかもAちゃんって…あの女の人ですよね?女の人に守ってもらうつもりですか?
あなたの腰の刀は一体なんのためにあるんですか?」
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時