守り神は隙が無いようで【鬼滅の刃】

参拾弐. ページ34

今更ですが、＊＊＊の印で、視点交代となっています！
分かりにくかったら遠慮なく言ってください。
改善しますので！

By作者


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* * *





「つまらないよ」



「……」



「つまらないんだよ。君の書物は。」





目の前に、小生の書物が散らばる。





「全てにおいて、ゴミのようだ！
美しさも儚さも、凄みもない。

もう、書くのはよしたらどうだい？


紙と万年筆の無駄遣いだよ


最近は昼間、全く外に出てこないし？
そんなふうだから君はつまらないのさ。





趣味の…鼓でも叩いていた方がいいな。
この家に閉じこもって。それもまあ…人に教えられる腕前でもないか」








散らばった小生の書物を、あいつは踏みつけた。





怒りで目の前が赤く染まった。



そして小生は、あいつを……








響「……消えろ！虫けら共！

高速鼓打ちぃぃい！！」









炭(もしかして、まだ速く鼓を打てるのか？！)






『(これ以上は…ちょっと、きついかも……)』









***









やばい、やばいやばいやばい…！





目が回るなんてもんじゃない。






こんな速さ、受身を間違えて壁に叩きつけられたらたまったものじゃないよ？！







それに、爪の攻撃が三本から…五本に増えた。







そんなもの増やして貰わなくてもいいんだけど…？！



いや、なんなら減らして？！







なんて考えていても、容赦なく攻撃は飛んでくる。








炭治郎と私は、紙束の上に落ちそうになった。









***








…わかった！！




髪を踏まないように避けたおかげで、怪我が痛まない体の動かし方…呼吸の仕方がわかった！









呼吸は浅く…速く！




その呼吸で、骨折している足回りの筋肉を強化する！







そして、爪の攻撃の前には…紙のような匂いがする！









俺は嗅覚を研ぎ澄ます。









…来る！爪の攻撃！！









上…！左…！右！後ろ！









響(この攻撃を全て、かわしている…？！)









『…光の呼吸！

壱ノ型 彼岸光月…！！』









Aの技が繰り出された。




でもその技は、響凱に当てるためのものじゃない…！




気を、一瞬でも逸らすため！！









全集中…水の呼吸









炭「玖ノ型……水流飛沫 乱」

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