邪念ｰ030ｰ ページ34
「ああ、その事で…。」
円「俺達も、一緒に戦おうと思ってさ！」
「………そうですか。
では、どうぞ。ご案内します」
少しの間があったような…。
塔「A、何してんだ？早く行こう！」
財前さんは私の手を引っ張る。
『…っ、』
手首がズキっと痛むのを感じたが、なんとか表情には出さなかった。
よかった…足が捻ってたら、サッカーに支障があったし…。
私達は、トコトコとその生徒さんのあとをついていった。
吹「……。」
･
･
･
「なるほど。お話はよくわかりました…。」
私達は、部員さんに事情を説明した。
円「じゃあ、俺達と一緒に戦ってくれるんだな？」
「…いいえ。」
みんなは、その予想外の返答に驚く。
「私達は、戦うつもりはありません。」
風「戦うつもりがない…？」
風丸くんは、不思議そうに聞き返す。
私達は、もう漫遊寺中と共に戦う気満々でいたからだ。
「はい。私達がサッカーをしているのは、あくまで心と体を鍛えるため。
争うためではないので
彼らには、私たちに戦う意思のないことを話して、お引き取りいただきます。」
…エイリア学園側の私が思うのもなんだけど、それは無理じゃないかな。
治兄…デザームが、いや…エイリア学園がそんなことで大人しく帰るってことは考えにくい。
円「お引き取り…？」
染「お、おい！おまえら話聞いてたのかよ！
そんな話が通じる相手じゃねぇって言ってんだろ！」
…その通りだ。
「それは貴方の心に邪念があるからです」
染「じゃ、邪念…？」
「心を無にして騙りかければ、伝わらぬことはありません。」
染「な、なんだよこいつら…」
少しだけ、気味が悪いと思ってしまった。
漫遊寺中のサッカー部の人たちは立ち上がり、私達の前を去った。
円「お、おい…ちょっと待てよ！」
･
･
･
そして夕方。
風「で、どうする？」
染「どうするって言われても…漫遊寺があれじゃぁな」
…ごもっともです。
塔「全然わかってないんだもん…」
円「…考えても仕方ないさ！俺達は俺たちで、今できることをするだけだ！」
『…できること？』
風「…特訓だな？」
円「ああ！相手はエイリア学園のファーストランクチーム！
こっちももっと特訓して、強くなんないとな！」
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クリスティーヌ - あと、ヒロトはリュウジのことを緑川と呼んでいます (2022年6月3日 19時) (
レス) @page3 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
クリスティーヌ - ヒロトの一人称は俺ですよ！ (2022年6月3日 19時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
月織ひかり(プロフ) - カミラさん» 報告ありがとうございます！修正しておきました。すいません (2020年1月6日 13時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
カミラ - あの、ジェミニストームー023ーの風を感じるが、風邪になっています。 (2020年1月6日 12時) (レス) id: b766530fd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 猫宮さん» スノボやったことないですが、難しそうですよね...。 (2019年10月24日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年7月28日 4時
