番外編 35 ｰ？？？ｰ ページ35
白雪Aside
雨が酷い日だった。
私がここに来たのは。
紫陽花が、憎たらしい程にのびのび咲いていた。
『………』
そこの扉が開けられた時
その中から溢れ出す熱い炎に焼かれる。
『もう一度……』
･
･
「人形。」「うざい」「喋れよ」「嫌い」
「何様なの？」「役立たず」「死 ね」
･
･
『人間になりたい…』
･
･
･
『…っ！！』
朝
目が覚めると、頬を水滴が伝っていた。
その水滴を、手の甲で擦る。
『………。』
最悪な、朝だ。
私は日記帳を開く。
________________________
○月✕日
夢を見た。
最悪な夢だ。
私はあと何回この夢を見たら、開放されるの。
________________________
吐き出すようにしてそんなことを殴り書きした。
こんなの…日記じゃない。
でも、喋らない分…どこかに吐き出さなきゃ、押しつぶされてしまうと、感じた。
私は寝室から出て、洗面台に向かう。
そこにはヒロトが居た。
ヒ「おはよう、A」
変わらない優しい笑顔で笑ったヒロトに、私も眠い目を擦りながら微笑む。
ヒロトの前では、ほんの少し、笑えるかな。
顔を洗って歯を磨く。
そして、髪を結ぼうとした。
ヒ「…貸して。今日は僕が結ってあげる。」
『…』
私は無言で、櫛とゴムを渡す。
ヒロトは器用に私の髪を三つ編みに結っていく。
ヒ「はい、完成！」
『ありがと…』
ヒ「いえいえ！」
最近ヒロトは疲れている様子だったから心配してたけど…大丈夫、かな？
『ヒロト、最近疲れてる？』
ヒ「…！なんで？」
『…なんとなく。大丈夫？』
ヒ「…もちろん！
あっ、早く支度しないと、遅刻するよ？」
そして私はヒロトに言われて準備を始め、学校に向かう。
学校に着くと、いつもの女子集団がいた。
「あ、人形チャンやっと来たァ！」
「ほら〜こっち来て！」
私は人気のない場所に連れ込まれる。
「テメェきめぇんだよ！！」
バシッ
「あははは！〇〇やりすぎ〜」
「いやいや、こいつが喋ん無さすぎてウザイのが悪いw」
…最近は、こんなこと無かったのにな。
と、思いながら、さっき叩かれた右頬を抑える。
……やっぱ、「人間」になりたいっておもってたけど
「人間」ってめんどくさいのかな。
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幸恵 - 雷々亭ではなく、雷々軒ですよ！ (2022年6月2日 21時) (
レス) @page48 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - マックス可愛い…尊い。(´･_･`) (2019年10月24日 19時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - もちもちにゃんこさん» あ！まじですか！！演技派のほうと混ざってました(;_;) (2019年7月18日 15時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちにゃんこ - 白雪ちゃん強い！私もあれくらい身体能力欲しい…。あ！番外編44の白雪ちゃんsideが望月ちゃんsideになってましたよ！ (2019年7月18日 15時) (レス) id: 5f0e397fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 柑橘系さん» ありがとうございます！ヽ(*´∀｀)ノ (2019年7月17日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年7月7日 23時
