演技派シード【究極の絆グリフォン】【劇場版】

剣城 ページ29

剣城京介side



俺は1人で特訓をしていた。



ｶﾞﾗｯ…



石が落ちる音と、足音が聞こえた。


剣「誰だ」



白「…あのような軟弱なチームに入っているとは…お前も変わったな。」



剣「…白竜。何しに来た。」



白「少し話をしたくてな。」



何を話すことがあると言うんだ…？



白「昔のお前は…誰にも心を開かない一匹狼だった。それなのに…仲間とつるんで仲良しこよしか。
そんなことでは、究極を目指してきた俺には遠く及ばないだろう！
明日が楽しみだ。お前を潰せるからな」




白竜はそういって去っていった。



白竜…俺は仲間と強くなることも大切だと思うんだ。



……わかってくれ。

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白竜side

さっき剣城に言ったことはAにも言いたいことだ。


Aも…言わば一匹狼みたいなものだったからな。


そういう点で…剣城とAは似ているのかもしれない。


だが違った点は、Aは…完全に、とはいかないが、俺に心を少しだけ開いていた。



だから俺も、Aに心を開き始めていた。




二人とも良いライバルだった。…あの時は。



だが、2人ともいなくなった。




そして帰ってきた頃には、あの一匹狼の雰囲気はなく、仲間と楽しそうに笑っていた。




それが無性に腹が立った。

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