潰す ページ34
その後も万能坂は、文字通り私たちを「潰し」にかかってきた。
勿論クソ野郎のこいつらは、女だからって容赦無し。
問答無用でボールぶち当ててきたし。
殺 すぞコラ。
てか…何人ぶっ飛ばせば気が済むのよ。
別にいいけど…。
その時、霧野先輩が吹っ飛ばされ、着地する時に足をグキってさせたのが分かった。
『き、霧野先輩！？』
霧野先輩はその場に膝を着いた。
あれ…捻挫でしょ。絶対。
『おいコラ。』
「あ？」
私は「演技」を得意とするシード。主に監視などに使われる。
だったら…展開を少し変えてもいいよね？聖帝。
私はボールを奪い、相手の選手にぶち当てた。
『いい加減にしとけよ？お前ら全員はっ倒すぞ？』
「女がいい気になってんじゃねーぞ」
剣(この女…この前から一体なんなんだ？)
別に…痛めつけて潰すのはいい。(良くないけど)でもさ、ちょっと調子乗りすぎ。
三流シードのクセしてさぁ…。
「お前も寝とけ！！」
『ガハッ…』
こいつまじでふざけんなよ。
私は腹にボールを受けたが、そのままボールを受け取りドリブルで上がって行った。
相手の監督は、なにか指示している。
…潰せってとこか。
剣(あのスライディング…！まさか！)
案の定、スライディングで私の足を狙ってきた。
『わっ…！』
少し躓いた程度で済んでよかった。
「ﾁｯ…やり損ねたか。」
剣(間違いない…へし折る気だ。)
…シードとしての本調子はまだ出せない。
私が「本調子」になるための条件を満たしてないから。
『やっ…ば』
色々考えていると、スライディングしてきた選手の反応に遅れた。
このままじゃ折られる。
そう思った瞬間、剣城君が私を体当たりでぶっ飛ばした。
『うわっ！！』
…顔面から落ちました〜。痛いでーす。
剣「これがお前達の潰し方か。やりすぎなんじゃないのか。今のスライディングが決まっていたら、女の足なんて簡単に、確実に折れていた。」
…その通り。今回ばかりは剣城君に助けられたねぇ〜…。
私だっていくらシードといえど、まだ中学一年生の女。身体の作りでいえば、骨なんて簡単に折れる。
「だからどうした！あんなやつ、一生サッカーができない体になればいいんだよ！！」
こいつらまじでｺﾛｽ。
万能坂潰す。
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Rui - こんにちは私久しぶり読みました作品終わってもこれからも無理せずに頑張って下さい☆もし良かったらイベント参加出来ら嬉しいです「あなたの小説読ませて下さい。」ですお返事お待ちしています。 (2020年8月8日 22時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 茶々さん» すごい嬉しいです...！！ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年8月9日 19時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - 久しぶりにイナgoの小説読みたくなってたまたまこの作品に出会ったのですがすごく面白いです！蘭ちゃん好きにはたまらないです！これから一気に最新話まで読みすすめるのでこれからも更新無理せず続けて欲しいです。 (2019年8月9日 17時) (レス) id: a36bf084b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 神童シュウさん» おっけーだよ！更新楽しみにしてるね！ (2019年5月4日 19時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
神童シュウ - 出来ればちょこちょこ見て下さい！ (2019年5月4日 19時) (レス) id: 11e18eea93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年4月6日 1時
