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試合中は、宮侑だけじゃなく他の選手にも目が行った。
というよりも、バレーボールという競技に興味が湧いた。
そして、次は、––––––宮侑のサーブ。
会場全体が静まった。
思わず魅入ってしまい、息をするのも忘れた。
サーブを打つ彼の姿を、頭の中に記憶しておくようにじっくりと眺めた。
試合が終わった時、宮侑と目が合ったような気がした。
すぐに他のチームメイトに呼ばれて去ってしまったけれど。
『お疲れ様、と』
それだけ連絡して、客席から立った。
帰る途中で、キャンバスを買おう。
絵の具や筆はずっと残してある。
捨てようと思っても捨てられなくて、放置したままだ。
その日は、気持ちが軽やかでスキップして帰った。
*****
【宮侑side】
「お疲れ様、だけ……?」
「どうしたんすか宮さん!」
「いや、何もあらへん」
春川Aは不思議な女だ。
普通の女なら俺を見たら少しくらいは反応するのに。
「侑くんってNo. 1セッターなんやで」と春川Aの友達が言っているところを盗み聞きした。
そしたら、「ものすごく努力したんやろうね」と一言。
天才なんやねって言われた方がマシだった。
いや、努力しているのは本当だけれど、それを察されるのはチームメイトだけだったから不思議な気持ちになった。
そしてたまたま、美術部の顧問の先生に用があって美術室に入った時、沢山の絵が置いてあるのを見た。
「これ全部春川の絵なんやで」
と先生が自慢そうに言っていた。
その中に、真っ黒な夜空を飛ぶ一羽の金の鳥の絵があった。
その金色が、俺の髪色みたいで親近感が湧いたのを覚えている。
どんな気持ちで、これを描いたんだろうか。
この日から余計に春川Aという人間が気になって仕方なくて、知れば知るほど惹かれていった。
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池田(プロフ) - 茜さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。そう言っていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2022年10月21日 13時) (レス) @page20 id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はじめまして。素敵なお話ですね!夢主共感できる部分も多く、楽しく読ませて頂きました。後で他の小説も読ませて頂きます。 (2022年9月8日 23時) (レス) @page20 id: 42242e81de (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - ;; ・。・さん» 命はお大事に(?)!!!こちらこそ読んで頂いてとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年12月8日 22時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
;; ・。・(プロフ) - くっそ尊すぎて死にそうになりながら見てます絶命しそう好きです素敵な作品ありがとうございます、、、、 (2020年12月8日 20時) (レス) id: faf8ccb6a1 (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!!^^ (2020年6月14日 20時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:池田 | 作成日時:2020年6月6日 17時