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北先輩に家まで送ってもらい、号泣した後の顔を鏡で見る。––––––––悲惨すぎる。
急いで保冷剤で冷やす。
それにしても、この家から離れる日がいつかは来るってことがショックだった。
北先輩とも離れ、知らない場所で仕事をして、隣人も日向では無くなる。
『––––––…日向に、会えなくなる』
言葉にしただけでこんなに悲しみが溢れてくるなら言わない方が良かった。
また熱い涙が出る。
ピンポーン、とインターホンが鳴った。
ドアを開けたら、オレンジ頭。
「伊藤！話したいことがある」
何で今？
こんなにも醜い姿のときに？
そして察した。––––––北先輩、だ。
あの人が日向に何か言ったのだろう。
北先輩から告白しろと言われんばかりの圧を感じている。本人はいないのに。
『中、入って』
鼻水をすすり、丸いテーブルに向かい合わせに座った。
「北さんがさっきうちに来て、伊藤が転勤するって聞いた」
『ああ、うん…』
「それで離れていく前に絶対言わなきゃいけないことがあるんだ」
『うん』
「俺、伊藤が好きだ。付き合ってほしい」
思ってもみなかった。告白されるなんて。
『え、私…？』
「うん。俺は伊藤が好き。返事はいつでもいいよ、いくらでも待つ」
ここで、私の気持ちを言わなければいけない。
そして立ち上がった。
『––––––私も！…日向が好き、です！』
『私で良ければ、よろしくお願いします』
そう言い終わる頃には、もうすっかり日向の腕の中。
「よかった…俺、バレーが好きで、ずっとバレーもしていたい。でも、これから先一緒に居たいのは伊藤だけなんだ」
『うん。私も、日向とずっと一緒に居たい』
バレーをしている日向はかっこいいし、バレーのことが好きだと強くわかる。
だからこそ、私は日向を支える人にならなければいけない。
「北さんには敵わないね」
『それはほんとに』
二人で笑い、そして見つめ合い、唇を合わせた。
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ねこみや(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったですありがとうございます尊い、、😭 (7月28日 7時) (
レス) @page22 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
なみぎし(プロフ) - 待って…？私おうちの部屋番号314号室…つまり日向と同居？？？？(因みに姉の名前がひなたです) (2021年10月2日 4時) (レス) id: 13ff8af5fc (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - さくらもちさん» ありがとうございます！！！（笑） (2020年4月23日 20時) (レス) id: 3d7dfa9c4b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - 翔陽…！よかったなぁ！面白かったです！笑笑 (2020年4月23日 20時) (レス) id: c2e5a10dd5 (このIDを非表示/違反報告)
池田(プロフ) - 柊さん» そう言ってもらえて本当に嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：池田
| 作成日時：2020年3月31日 22時
