【HQ】隣の314号室【日向翔陽】

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※妄想と偏見しかないです。ご了承下さい。

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『日向はお酒苦手なの？』



「あー、一応プロだし、お酒は控えてる。俺は特に万全の状態でプレーしなきゃだめなんだ。体調管理しないと」


『あ…そうなんだ』



だったら、あんまりご飯に誘えないな、と遠慮してしまう。

私との食事が原因とかなったら申し訳なさすぎるし。



「でも、飯は食うからな！」


『うん。食べよう』



「あーーー！なんかしんみりしちゃったな！


伊藤は会社でどんな感じなんだ？」



『うーん、特にこれといって無いけど…。


北先輩が毎日自分で作ってるお弁当がすごいところ！かなあ』


と、スマホで撮った写真を見せる。


すると日向は「俺にも作ってほしい…」と犬の目で見ていた。


次いでいうと私にも作ってほしいよね。このレベルだと。


『北先輩と結婚する人ってどんなんなんだろうね』


「確かにな。俺はまだ結婚も恋愛も考えられねーなあ」


『そりゃそうだよね』



…だってプロだし。

でも日向が結婚する人は姉さん女房みたいな人な気がするな。と一人で考えて悩む。

尻に敷かれてそう。



「伊藤は？好きな人とかいるの？」


そう言われ頭に浮かんだのは、––––––日向、だった。


「あれ、ほんとにいる感じ？」



『え、と、』



真っ直ぐな目で私と目を合わせてくる。

ああ絶対顔赤い。


『まだ、わかんない、かな』

「そっかー、なんでも相談しろよ！あ、でも恋愛はあんまり経験ないから話聞くだけになりそうだけど」

『うん、ありがとう』



私も恋愛とは無縁の人生だった。

…けど、"好きな人"と言われて日向の顔が思い浮かんだってことは、好き、ってこと？

これはもう北信介大先生に尋ねるしかない。

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