【HQ】隣の314号室【日向翔陽】

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『この串カツほんとに美味しい！』


「だろ！？俺もよくチームメイトと来るよ！」


『そうなんだあ…日向がいるチームのこととかバレーのこと聞きたいな！』


「よっしゃー！じゃあいっぱい話す！」


両手を上に上げバンザイのポーズ。

かっこいいどころか可愛い面も持っているなんて。


木兎さんと呼ばれる方や、他にも色々なメンバーの人達のことを話してくれた。


『あ、そういえば、北先輩の後輩の方もいるんだよね？』

「おう！宮侑さんっていう超すげえセッター！」


『観に行った試合でもすごかった』


「俺も、全部できるようにならなきゃ」


ボソッと言ったこの言葉は、重みを感じた。

全部？なんて聞き返すこともできないような、重み。

プロとしての意識やバレーボールに対しての真剣さが伝わった。


『また試合あるなら観に行きたい』


「伊藤に見られてるって思うと緊張するけど、頑張れるから来いよ！な？」


『えっ……うん、行く』


日向が頑張れる理由の一つに私が入っているのだとしたら、何がなんでも応援するしかない。


『北先輩に怒られても試合だけは行く！！』


「伊藤も怒られんの！？」


『めちゃくちゃ怒られるよ。でも北先輩は正論だし尊敬してる』



北先輩みたいにちゃんとしなきゃっていつも思う。



「先輩って、かっけーよな」

「……でも、誰にも負けたくない」



なんかバレーしたくなってきたー！と笑う日向。


多分日向は死ぬまでバレーをしているんだろう。
バレー一筋、うん。かっこいい。

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