【HQ】銀島くん一択です。【銀島結】

春高 ページ25

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テストも終わり、部活がまた再開した。


もちろん侑くんと銀島くんも、テストなんて無かったかのように勉強の話よりもバレーの話ばかりだ。






もうすぐ、春高。







気合いが入っているのは目に見えて分かるし、スタメンである2人は今まで以上に部活に熱心だ。



以前不安になっていた銀島くんも、すっかりその不安からは解放されたみたいだ。


もう大丈夫、とわざわざ伝えに来てくれた。







春高は吹奏楽部やチア部だけではなく、行きたい人は行ってよしなので勿論行く。

バス出るし。






「–––––神崎さん」




部活終わり、ギャラリーから降りてきた私を待っていたのは角名くんだった。






『どうしたん？』




「春高の応援来るんだってね」




『うん。あかんだ？』




「いや、来てくれるのは嬉しいよ。それよりさ」









––––––––銀に告白は？と耳打ち。



ボッと顔が赤くなる。








『な、まだそんなこと言うてたん』



「銀さあ、今1年の女子にモテモテなんだよね。この前差し入れ渡されてたし」



『えっ…』








何その情報。知らないんだけど。



「タイミング逃すと、絶対終わりだよ」









それだけ言い残し、体育館へと戻っていった。



……タイミング、か。






今は目の前の春高に集中したい時期だと思うから告白なんてできないし、春高が終わっても先輩達がいなくなるわけで忙しいし。


3年になったらクラス離れるかもしれないし。







––––––あれ？タイミング無くね？









*****




「銀ー」


「ん？なんや角名」


「神崎さんに告白しないの？」


「はあ！？角名お前何言うとんねん！」


「見ててもどかしいんだよ。お前ら両想いだろどう見ても」


「いや……神崎さんは…(角名推しやん)」


「言っとくけど。神崎さんは俺推しじゃなくてお前推しだからな」


「そんなわけあらへん！」


「ああもう。とりあえず、神崎さんが他の男に取られる前に頑張れよって話」


「…………頑張ってはみる」


「(なんで俺こんなことしてんだろ。いい奴にも程がある)」






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