再会 智之side ページ8
勇人さんちでっけぇし綺麗。
今日は勇人さんに誘われて、
誠司と亀さんと、修さんとかと飲んでいる。
ふとあの日のことを思い出した。
？「智之くんナイスピッチー 」
彼女から出る言葉が俺の力だった。
花恋。中学の同級生。
頭もよくてお嬢様だけどほんとにいいやつ。
人としては惚れてる。
勇人さんに頼まれた。留守番。
下で「ただいまー」と声がした。
智之「すいません。今勇人さんお酒買いに行ってます。」
紐結んでる。多分綺麗な子。
その子が顔を上げる。衝撃がはしる。
智之「…もしかして花恋？」
花「えっ……。」
その子が顔を上げる。
間違いない。
花「…………智之くん？」
長い沈黙。
君と、やっと会えた。
智之「久しぶり。」
花「久しぶり。」
智之「中学以来か。」
花「そうだねー。」
懐かしい。中学の頃を思い出す。
智之「花恋、すごいね。有名人。
すっごい綺麗だし。テレビでよく見るよ。」
綺麗、本音だった。恋をしていたあの頃と
変わらない。
花「智之くんだって。憧れのジャイアンツじゃん。」
嬉しかった。俺のことを見ててくれたのか。
そこへ、
勇人「ただいまー！あり、花恋おかえり。
ふたりそろって何してんの？」
花「えっ、あっ」
邪魔されたくない
智之「久しぶりの再会なんで。」
勇人「えっ、そーなん？！！」
花「中学の同級生だよ。」
勇人「なんで言わなかったのさー。」
花「えっ、別に。」
勇人「ばかやろー。」
お兄ちゃんは肩に手を回す。
勇人「智之。俺の彼女だから。
手、だすなよ？」
智之「え？」
驚いた。嘘だろ？
花「違うからね？親戚だよ」
その言葉にどれだけホッとしたか。
勇人「違わんやん！ずっと一緒に住んでるし」
花「違うもーん。」
勇人「可愛い花恋は俺のだよ。」
花「お兄ちゃん離してよ〜！
部屋戻ろ？ね？」
花恋、変わってないね。その優しさも
花のような綺麗さも。
テレビでもずっと見てきたけど、
花「リビング行こっか、みんな待ってる」
花恋、俺のことどう思ってる？
俺は、多分まだ好きだよ。
君との約束のために頑張ってきた。
続く
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作者名：桃華花恋 | 作成日時：2018年4月27日 6時
