【ツイステ】オクタヴィネルの元寮長

Episode44 共同戦線 ページ45

・



われは、荒れ狂う波


われは、肥大なる土地の領主


われは、無限の守り手




代々受け継がれてきた古代文字の文章を唱えてみたが、傍から見たらなんの変化もないように思えるだろうな。

実際は、俺の体の中で着々と変化が起こってる。





フロイド「なんか変わったー？」



アズール「失敗したんですね」



ジェイド「もう一度やってみましょうか」



『バカにしすぎかオマエら！！』



マレウス「何を言っている。ポセイドンの槍は、もう僕らの元にあるだろう」



アズール「はい？」



レオナ「調べてるくせに知らねぇのか。神器はそんな簡単に見れねぇよ。肉眼で見たら俺たちの肉体は消滅しちまうからな」



『キングスカラー先輩の言う通り。肉眼では見えないが、俺には見えてる。力はもう使えるぜ』



レオナ ｢……準備は整った。お前ら、今から言う作戦をよく覚えておけ。失敗すれば次はねぇ。死にたくなきゃ、自分の役目を全うするんだな｣






爆弾はない。


あるのは呪いだけ。


呪いはモノに込められるほど強い効力を持つ。


それは人でも、宝石でも、本でも─────────






レオナ ｢まずは呪いの根源を探す。探し終わったらAを呼べ。もしもの事があったら、マレウスと街へ行って防御魔法を施す｣



アズール「承知しました」



ジェイド「危険な賭けですね…」



フロイド「じゃあ手分けしようぜ」



『ひとりで動くのは危ないだろ。だから二人組を推奨したい……三手に別れるか』



マレウス「ならば、誰が誰と組む」



『相性がいい方がいいな。フロイド・ジェイドはディフェンスが上手い。マレウス・キングスカラー先輩はアタッカーで、俺とアズールはバランス』



レオナ「………決まった。双子は組め。俺とアズールって奴は1人行動で動く。Aとマレウスは組め」



『一人！？………さすがにそれは』



レオナ「できるだろ。探すだけだ」



マレウス「異論は無い」



アズール「いいですよ。1人の方が動きやすいです」



フロイド「賛成〜。ジェイドのことはよく知ってるし、敵来ても勝てるだろ」



ジェイド「ええ。フロイドがいてくれれば心強いですから、僕もこの分け方には賛成です」





さすがレオナ先輩だな。

"天才司令塔"の計画はちゃんと聞いとかないと、俺なんかが口出ししたら失敗しそう。





『……気をつけてな』





視線を交じえて、俺たちはその場を離れた。

Episode45 夢の中へ巻き戻して→←Episode43 贖罪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す