Episode14 "Fairy's magic" ページ15
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吐き気がする胸の当たりを抑えながら部屋を出ると、もう夜だった。
あてもなく進んでいくと、そこには廃墟。人の気配がなくて、休むにはちょうどよかった。
『うっ、ぷ。……気持ち悪ィ』
あの寮長に洗脳系のユニーク魔法をかけられたらしいが、別れ際にすぐ解析を始めた。
でも、さすがに寮長クラスのユニーク魔法は高度だ。俺のユニーク魔法の解析がすぐには追いつかない。
『寮にいたら、また何されるか分かんねェ………』
変に乱れる呼吸と冷や汗。
少し体がヌメ…………ヌメ……………
あ…………まて、、
まずいッッッッッ!!!!
『ちくしょ………変身薬の効果がッ』
呼吸が乱れていたのも、体が重くね?って感じてたのも、だんだん暑くなってるな、と思ったのも
俺の体が人魚に戻りつつあったからだった。
廃墟への入口となってる3段しかない階段の前で、下半身が徐々に尾ビレへと変化してく。
誰か呼ばねぇと、朝には窒息死。
スマホに登録されてる番号は………寮長だけかよ。
やべェ………
こういう時に友達って必要だったんだよな。アズールたちがいてくれたら、こんな時も助けてくれたのに。
死ぬって、意外と怖ェかも。
「ほう、人魚が地上にいるとは珍しいな」
『………?』
白い膜がはったような世界を見たら、目の前に背の高い男が立ってた。
「まさか本当に死ぬのか?」
『死ぬのか………って。オニィさんさ、これ見て助けようとしてくれねェの?』
「フフ。僕にそんな話し方をするとは………とんだ恐れ知らずとみえる」
『ぁー、そういうナルシストタイプな。ちょっと助けてくれねェ?お礼とかなら、できることを何でもするからさ』
「…………ふむ」
そいつはしばらく黙って、俺の体に手を置いた。
んで、何たらかんたら呪文みたいなのを呟いて、俺の体は緑の光に包まれた。
「名はなんだ」
『A・マイヤー。アンタは?』
「マレウス・ドラコニア」
マレウス・ドラコニアねェ。
すっげーどっかで聞いたことある。
ドラコニアって、茨の谷の王族の名前だろ?
マレウスは五本の指に入る魔法士で…………
『はぁ!?』
マレウス 「(ビクッ) 驚かせるな」
『あのっ、ドラコニア!?』
マレウス 「いかにも。僕がドラコニアだ」
マジかよ。これって夢?
『ぁ………の、、』
マレウス 「恐れることはない。Aよ」
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かれーらいす(プロフ) - 憂さん» ありがとうございます! (8月11日 3時) (レス) id: 5ca5f702d5 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - とっても面白いです!!すごい速さで読み進めてしまいました笑 お話の続きが気になりすぎます!!お身体などにお気をつけて無理の無い程度に更新頑張ってください!!続きを楽しみに待ってます!!( *´꒳`* ) (6月14日 3時) (レス) id: 9c386c62ed (このIDを非表示/違反報告)
かれーらいす(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!!お話を面白い方向に持っていけているか不安だったのですが、檸檬さんのコメントを読ませていただいてとても嬉しく思いました*ˊᵕˋ*これからも宜しくお願いいたします。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page29 id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごく面白かったです!!男主くん………すっごい好みです……性格もプロフィールも全部好みなんです!初めて読ませていただいたときからハマってしまいました!お体に気をつけて更新頑張ってください!応援してます(*^^*) (2023年2月7日 19時) (レス) @page29 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
かれーらいす(プロフ) - 零さん» 励みになるお言葉ありがとうございます!更新遅れないように努めます! (2023年1月28日 21時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれーらいす | 作成日時:2022年6月19日 17時