151もしかしたら ページ15
パン作り初心者マークの私でも
レーズンパンとチーズパンが
どうにか出来上がり
部屋中にふわあっとパンの香りが広がった
温かいうちに届けようと
紙袋に紙ナプキンをひいて
形の綺麗なやつを入れて
外に出ると
ひやっと冷たい風が頬をかすめ､
さくちゃんちを目指した
･
･
･
電車を乗り継いで
懐かしいマンションが見える頃､
時計は９時を指していた
―ピンポーン
"はい"
｢やっほーさくちゃん､Aでーす｣
カメラに向かって手を振ると
"えっ､あ､うそ!?Aさん!?"
｢携帯間違えて持って帰っちゃったから､持ってきたの｣
"あ､すみません…わざわざ｡あっどうぞ"
そう言うと
エントランスが開いて
そのままエレベーターに乗った
前の私の部屋である
さくちゃんの部屋の前に来ると
待ち構えてたかのように
ドアが開き
さく｢すみません！本当に!わざわざありがとうございます｣
｢いえいえ…それとね､携帯持ってきただけじゃないんだ｣
さく｢え？｣
｢じゃーんっ､毒味して？｣
さく｢わあっパンだあ!どうぞどうぞあがってください｣
｢悪いね､夜遅くに｣
さく｢いえいえ｣
｢あれ？今から晩ごはん？｣
なんだかいいにおいがする
さく｢あ､ちょっと人が来るんで｣
｢そうなの!?ならなおさら悪いね､早く帰るよ｣
さく｢あ!大丈夫です､せめてコーヒーでも｣
｢いいよぉ､足まだなのに｣
さく｢いや､そういうわけにも｣
｢じゃー私がやる､コーヒーメーカー？｣
言いながらキッチンに向かうと
唐揚げの準備がしてあった
さく｢あーなんかすみません｣
｢大丈夫だって!あ､そういえばさ､ごめん｡待受見ちゃった｣
さく｢えっっ!?｣
｢あはは､相葉ちゃんファンなんだね〜｣
さく｢あ､はい､まあ…｣
｢相葉ちゃんこのマンション…｣
といいかけて､気づいて止めた
さく｢え？｣
｢あ､いやなんでもないよ｡マグカップどれでもいい？｣
さく｢いいですよ｣
かわいいマグをひとつ選ぶと
"相葉ちゃん専用"と書いてあった
…え？どゆこと？
でも、よく考えれば
相葉ちゃんとさくちゃんが
仲良くなる可能性は十分にあるし
もしかしたらあの着信は…
なんて考えると
―ピンポ〜ン
インターフォンが鳴った
ラッキーアイテム
革ベルト
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神子 - ちいさん復活ですね☆ お疲れ様でした。 これからも頑張ってください｡*ﾟ★｡*ﾟ (2011年7月10日 23時) (携帯から) (
レス) id: 838e3f3aec (このIDを非表示/違反報告)
あゆな(プロフ) - はじめまして！ ちいさん、大丈夫ですか？？ 更新、待ってます☆ (2011年7月9日 22時) (レス) id: b40abc268b (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ちいさん、大丈夫ですか？ちいさんの作品は、すごく面白いです♪ゆっくりでいいので、更新待ってますね(^-^)/ (2011年7月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 40710bd290 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 大丈夫？更新待ってるからね (2011年7月8日 19時) (携帯から) (レス) id: cccfba4ed4 (このIDを非表示/違反報告)
▼ゆみ(プロフ) - もう更新しないの!? (2011年7月8日 18時) (レス) id: 6748d52e81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちい＊
| 作成日時：2011年5月15日 22時
