ヤクルコって久々に飲むと疲れきった体に染み込んで二本三本グビグビいけるよな!!! ページ38
side_Kawakami
「村正、もう時期着くから起きるでござる」
帰りの電車に揺られ肩にもたれかかる村正を
拙者と武市で頑張って起こそうとしている
疲れているからか、若いからか眠りが深く
珍しく苦戦している最中でござる
あと魘されているから早く目を覚ましてほしい
妖「はっゲホッゲホッ」
武「あ、起きました、大丈夫ですか?」
苦しそうに体を前に倒す村正の背中をさする
「拙者に合わせて呼吸するでござる」
武「私達がいますから大丈夫ですよ」
まるで拾ってきたあの頃に戻ったようだ
何かに脅えたように謝る姿は
痛々しいという表現では甘い
「随分魘されていたが大丈夫でござるか?」
武「最近多いですよね」
妖「はぁ、昔の夢を見ただけです」
妖「あの頃の苦痛全盛期です」
弱々しく笑う村正に心の奥底が痛む
脳に染み付いたものはそう簡単には忘れる事は出来ない
それ故に村正はずっと苦しんでいる
どうしたものか
妖「本当に大丈夫ですから」
妖「皆さんがいれば大丈夫、俺は鬼兵隊の村正ですから」
村正が自分なりに変わろうとしているならば
拙者らが言う事はなにもない
武「息子の成長ですね万斉殿」
「そうでござるな」
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作者名:エラベールコイン | 作成日時:2023年5月4日 21時