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side_Kawakami
先程村正からメールが来た
ー彼らを見つけたのですぐ戻りますー
実に簡潔でわかりやすい
ーただの集まりでござるー
ーあまり気負う事のないようにー
拙者はこう返した
晋助はメールが苦手故、拙者が代わりにやる
そして数十分後
ガラガラ
妖「失礼します」
春雨第七師団の二人は晋助の元か
いつも通りのように見えるが
村正は少し疲れた様子の笑顔で戻ってきた
これは……血の匂い…
「村正、外出先で何かあったでござるか?」
妖「何も無いです、本当に」
村正は弱音を吐かぬ
晋助が問い詰めてようやく話す
「拙者が信用出来ぬか?」
武市やまた子の前で村正が笑顔を崩す事などない
幼くして鬼兵隊のNo.3の名を背負い
幼くして重いものを背負わせてしまったせめてもの償い
「刀を降らぬ時間だけは拙者の事を友人と思うでござる」
「いや、主は拙者の右腕である前に友人でござるよ」
「晋助に話せぬ事でも気軽に話してみよ」
拙者の言葉で少しでも楽になればよいが
妖「.....あいつに、灯刃政宗に会ったんですよ」
妖「でも.....次に会った時は必ず殺します」
村正は暗い顔で淡々と言葉を並べた
妖「俺があいつを斬った時」
妖「あいつに生きててよかったって言われて」
妖「あいつは何も分かってないって思ったんです」
妖「俺があの時どんな思いで家を飛び出したのかも」
村正の表情には晋助と同じ復讐心が見えた
村正を拾って
数ヶ月は村正から離れられなかったな
いつも魘されていた
ー死にたい、生きたくない、死にたいよー
涙を流して苦しんでいた
灯刃政宗はただ苦しくて逃げたとしか思っていないのか
妖「俺があいつを殺す時は止めないでくださいね」
「勿論、その復讐は村正だけのものでござる」
「だが村正が危険だと感じたら止めさせてもらう」
村正は苦笑した
妖「わかりました」
・→←たまたま早起きした時の謎の涼しさと謎の気持ちって一体なんなんだろうな!!!
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作者名:エラベールコイン | 作成日時:2023年5月4日 21時