ナンパされた ページ2
side_Atou
ーねぇお兄さんちょっと私達と遊ばない?ー
ー私達超暇なんだよねぇー
さっきからずっとこの調子だ
いくら鬼兵隊の幹部といえど年齢の壁は越えられない
成人済の人間のみが入れる店には行けないのだ
その為俺は晋助様達が戻るのを待っていた
まぁ晋助様が物申せば入る事は出来るが
お酒の飲めない俺の出来る事は限られてるから
入れたとしてもどっちみち役には立てないのだ
そしてこの辺りにはお店目的で来た人が沢山いて
そういう人に声をかけられている
さっきからずっと無視してるのに
めげないところは尊敬するよ、本当に
ーねぇ聞こえてるんでしょぉ?ー
ーちょっとお兄さぁんー
この辺りは何度も来た事があるけど
こういう甲高い声と香水臭い人達はなかなか慣れない
時間までカフェで時間を潰そうかと思っていたら
酔ってるらしい女性が腕を絡めてきた
男はともかく女性は下手に斬れないし、どうしたものか
来「むーくん今回の仕事やっと終わったッスよ〜」
刀に手をかけるか否か悩んでいた時に
また子さん達が戻ってきた
武「奴等かなりしぶとくてですね」
武「なかなか首を縦に降ってくれなかったのですよ」
ーちょっと!私達の話無視するなんて酷くない?ー
ーねぇそんな人達どうでもいいじゃん遊ぼうよぉー
来「はぁ、むーくんが嫌がってんの分からないんスかね」
河「かなり酔っているようだ」
高「おい、とっとと帰るぞ」
ーあら、貴方達も男前ね、私達と一緒に遊ばない?ー
こんな事になるなら早く斬っておけばよかった
また子さんもいい加減イライラしてきてる
来「アンタらいい加減に」
高「悪いがお前さん達に付き合ってる暇は無い」
高「色目使うんだったら他を当たりな」
ーな、なによつれないわね、もういいわー
晋助様の隻眼に睨まれた女性達はすぐに立ち去った
俺だってあの目で見られたら動けなくなる
頑張って目を逸らせたらいい方だと思う
掴まれた袖を整えていると香水の残り香が匂ってきた
河「村正はあのような女共は苦手か?」
『そうですね、なんというか気持ち悪いので』
来「まぁむーくんにあんな奴らは勿体ないッスよ」
武「五年前であれば私が相手をしたというのに」
高「くだらねぇ事言ってねぇでとっとと帰るぞ」
俺らは笠を被り鬼兵隊の船へと戻った
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作者名:エラベールコイン | 作成日時:2023年6月23日 10時