（１９８）落ち着いたその態度 ページ18
Ｇ 「雨月、おまえ・・・。」
目の前に迫っていた恐怖がなくなり、深く息をついてから、Ｇは雨月の背中に声をかけた。
いったん自分たちから距離を置いた男を睨みつけていた雨月は、少し振り返ってＧを見た後
また顔を前へ戻す。
雨月 「大丈夫でござるか？もう少し早く助けに入れれば良かったのでござるが・・・
すまないでござる。」
Ｇ 「い、いや・・すまねぇ。助かった。」
思いがけない謝罪をされ、Ｇは言葉に詰まりながらもお礼を言う。
それを聞いて雨月はもう一度振り返り、「よかったでござる。」とほっとしたように
笑った。
いつもと変わらないその笑顔でいくぶん落ち着きを取り戻したＧは、すっと雨月の
隣に移動し、数十歩先にいる男をじっと見つめる。
すぐにまた何か仕掛けてくると思ったが、男は雨月の顔を見つめたまま、何やら
考え込んでいるようだった。
そこでふと、先程より冷静に物事が見れるようになってきたＧがあることに気付く。
Ｇ 「雨月。」
雨月 「？」
日本刀を構えたまま、雨月は顔をＧの方に向ける。
何の焦りも見られないその表情を見て少し迷い、Ｇが口を開きかけたとき、目の前の
男が驚きの声を上げた。
すぐさま2人は身構えたが、男の目線は2人の後ろに向けられており、こちらに向かって
来る気配もない。
目を細めて男の様子を見た後、Ｇもくるりと振り返り、そして視界に入ったものを見て
目を見開いた。
・・・そう、敵は2人いて、1人ずつ自分たちが相手をしていた。
なのに、雨月が戦っているはずの緑髪の男がすぐさまこちらに来るでもなく、雨月も、
周りを気にしている様子は見られない。
Ｇ 「まじかよ・・・。」
それを不思議に思って尋ねようとしたのだが、その必要はもうない。
入り口のドアにもたれかかるように座り込み、首をがっくりと下に向けている緑髪の男
の姿が、明白な答えだった。
倒したのか・・・？雨月が・・・？
動揺を隠せずに自分の横にいる雨月を見ると、雨月は安心させるように微笑んだ。
雨月 「峰打ちだから、死んでなどいないでござるよ。当分は起きないと思うので
ござるが・・。」
日本刀の峰を触りながらそう言い、緑髪の男をちらりと見て苦笑する雨月。
その口ぶりからすると、どうやら簡単には起きない攻撃をしたらしい。
＿＿その様子を見て、Ｇは少しポカンとした後、苛立ったように頭をガシガシと掻いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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まめのすけ(プロフ) - 新しくこみゅ〜を始めました。前のﾊﾟｽ忘れてしまったので…名前は、まめ(￣▽￣;) (2017年8月30日 3時) (携帯から) (
レス) id: cfcfcfe9f4 (このIDを非表示/違反報告)
まめのすけ - 久しぶりに来ました。あれから３年たちました(笑)。作品楽しみにしてます(*´∇｀*) (2017年8月30日 2時) (携帯から) (レス) id: cfcfcfe9f4 (このIDを非表示/違反報告)
シグ - めちゃくちゃ久しぶり！変わらずげんきしてますかー！莱羅の返事しなくてごめんよ！私は変らず莱羅の事、親友だと思ってるぞ(o´∀`)b莱羅のお菓子も食べたい！ (2015年6月21日 9時) (レス) id: c413587851 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 更新するの待ってます^ - ^ (2015年4月19日 0時) (レス) id: 74e7e75ea1 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 続き楽しみにしてます。完結まで頑張ってください!! (2015年4月19日 0時) (レス) id: 74e7e75ea1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莱羅 | 作成日時：2012年1月21日 20時
