（１９２）信頼 ページ12
ジョット 「わかった・・・。」
唇の端を噛みしめながら、絞り出すようにして言葉を返す。
その様子を見て、Ｇと雨月はわずかに微笑み、それぞれの武器を構えた。
本当にこれでいいのだろうか・・。
決断を言った後も、頭の中でその一言がぐるぐると回っている。
男(黄) 「・・さーて、話し合いはもういいかしら？」
男(緑) 「さすがにこれ以上はもう待てないわ。・・・始めましょ？」
しかし、聴こえてきた言葉に俺の思考は中断され、はっと顔を上げた。
不気味な微笑みをしている２人の顔が目に入り、思わず自分の隣にいるＧの
方を向く。
Ｇ 「んだよ、その顔は。」
ジョット 「Ｇ・・・。」
苦笑している幼馴染の顔を、俺はまともに見ることができずにうつむく。
見えてはいないが、雨月もＧと同じような表情なのだろう。
Ｇ 「・・・死なねぇよ。俺も、雨月も。」
雨月 「約束でござる。」
小さな声で優しくそう言われ、ついで両肩に２人の手が置かれる。
思わず２人の顔を交互に見ると、どちらもしっかりとうなずいてくれた。
ジョット 「そう、だな・・・。」
２人が信じろと言っているのに、俺がそれを疑ってどうするんだ。
仲間なんだ・・・そして俺は、仮にもみんなのリーダーだ・・。
少し大きく息を吸い込むと、揺れていた心が固まる気がした。
ジョット 「信じている。必ず、２人とも無事で追って来てくれ。」
先程のような弱い声も、戸惑ったように揺れる光もなく、静かな決意を
込めて信頼できる仲間２人に告げる。
Ｇ 「ああ。」
雨月 「ジョットも、気をつけるでござるよ。」
２人につられるように少し口元をゆるめて頷き、気持ちを改めてから、前に
いる男たちを睨みつける。
男(緑) 「あら？さっきまで怖がってたのに・・。」
男(黄) 「んー・・あの姿もかわいかったんだけど、威勢のいい今の
あなた達と戦う方が楽しそうだわ！」
そう言いながら、ポケットから取り出したメスのようなものを構えて
笑い合う。
Ｇ 「ジョット。俺が合図をしたら、お前は一気にあいつらの後ろにある
ドアまで走れ。」
ジョット 「わかった。」
前を向いたままぼそりと呟かれたＧの言葉にすぐさま返答し、俺たちも
態勢を整える。
男(黄) 「それじゃ・・・。」
男(緑) 「一緒に楽しみましょう。」
その言葉を合図に、男たちはダッとこちらに向かって駆け出す。
＿＿俺たちの前に来るまで、あと５秒・・・。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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まめのすけ(プロフ) - 新しくこみゅ〜を始めました。前のﾊﾟｽ忘れてしまったので…名前は、まめ(￣▽￣;) (2017年8月30日 3時) (携帯から) (
レス) id: cfcfcfe9f4 (このIDを非表示/違反報告)
まめのすけ - 久しぶりに来ました。あれから３年たちました(笑)。作品楽しみにしてます(*´∇｀*) (2017年8月30日 2時) (携帯から) (レス) id: cfcfcfe9f4 (このIDを非表示/違反報告)
シグ - めちゃくちゃ久しぶり！変わらずげんきしてますかー！莱羅の返事しなくてごめんよ！私は変らず莱羅の事、親友だと思ってるぞ(o´∀`)b莱羅のお菓子も食べたい！ (2015年6月21日 9時) (レス) id: c413587851 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 更新するの待ってます^ - ^ (2015年4月19日 0時) (レス) id: 74e7e75ea1 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 続き楽しみにしてます。完結まで頑張ってください!! (2015年4月19日 0時) (レス) id: 74e7e75ea1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莱羅 | 作成日時：2012年1月21日 20時
