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Aside
最近自分でもわかってるはずなの。
あの日、
3人が来たあの日から。
山田さんが私のことじっと見てたのは
気のせいじゃない?
やばくなる、ってなに?
ずっと、彼のことが頭から離れない。
アイドルの山田涼介なんて、興味無い。
いつものあなたが頭から離れない。
あんな、
私とは天と地の差の彼。
また、喋りたい。ふたりで。
そう思う一方で、
悔しい気持ちも。
そう思う一方で、
好きになんて絶対なっちゃいけないという、
悲しい気持ち。
山田涼介なんて、大嫌いなはずなのに。
なんでこんなに
彼のことばっかり…。
「Aちゃん、
なんだか、浮かない顔してるね」
まただ。
帰り際
後ろから突然声をかけてきたのは
朝倉さんだった。
A「……最近よく、話しかけてくれるね
どうして?」
奈々「クラスメイトと仲良くすることに
理由なんて必要ある?」
彼女は笑った。
けど、なんだか彼女の表情は
ただの私への興味じゃない気がするの……
A「………私、急ぐから」
奈々「バイト?」
A「……うん」
奈々「頑張ってね?」
ありがとう、と小さくいうと
私は急ぎ足で校門をでた。
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作者名:りーな。 | 作成日時:2017年10月18日 16時