7 ページ7
.
.
A「今日も可愛いね知念くん！
はい、飴ちゃんだよ！」
これは私の毎日の日課。
知念くんはクラスの中でも
女の子を抜いてとびきり可愛いから
ついついみんな餌付けしちゃうんだ。
侑李「わぁ！いつもありがとうっ
僕、今日はいちご味の気分なんだけどなぁ…？」
そんな風に上目遣いで言う彼に
私ももうデレデレで。
仕方ないなぁ、と
スクールカバンの中から
もう一つ取り出した。
侑李「んふ、
やっぱりAちゃんは優しいね！」
イチゴのぺろぺろキャンディーを
口の中に入れながら
話し始めたと思ったら、
後ろからゼエゼエ言いながら
走ってくるあの人……
侑李「ん？ああ、圭人」
岡本圭人くん。
イギリスからの帰国子女で
知念くんのお友達。
酷く
呼吸が荒いけど、
朝からなんでこんなに走ってるの？
圭人「ち、知念が…はぁ、
朝からスタミナだとか言って…はぁ、はぁ
僕と競走だぁーとか言ってダッシュするから…
ぁああ………辛かった」
汗だくで
膝に手をついて
呼吸を整える。
そんな岡本くんを見て知念くんは
ニヤリと口角を上げた。
侑李「僕の勝ちだね？
圭人、おそすぎーぃ！」
………知念くんは、時々悪魔だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りーな。 | 作成日時：2017年12月17日 8時
