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A「あれ、大貴……」
岡本くんと先生のところに提出しに行った後、
私は二人と待ち合わせの下駄箱へ走った。
けれど、二人じゃなくて、
一人しかいなかったんだ。
A「涼介は?」
大貴「あー、
んっと…………
マネージャーの子と帰るって」
え?
一瞬、耳を疑った。
A「女の子____?」
そう聞くと、
大貴はコクリと静かに頷いた。
何故か、心臓をぎゅうっと潰されたような感覚がした。
ぱっと、校門に目をやると。
涼介の茶髪頭と、
隣には少し小さめのショートヘアの女の子。
A「………付き合ってるの?」
大貴「いや、
それはないんじゃない?
わかんないけど」
気まずそうに答える大貴。
A「…そ、そうだよね
もし誰かと付き合ってたら
あんなこと________」
例え、幼馴染だとしても
ああやって抱き締めたりしないでしょ____?
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大貴「……あんなこと?」
あ、と気づいた時には遅かった。
口を滑らした。
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作者名:りーな。 | 作成日時:2017年12月17日 8時