【第一話】恥ずかしい ページ2
「ボールそっちに行ったぞー!」
「あと残り何球か打ってこい!」
「今の作業が終わったら次は30週コート外走るぞー!!」
『…』
青春学園に転校してきてから2週間が経とうとしていた
私は今 転校早々に入部した男子テニス部のマネージャーの仕事をこなしている
マネージャー業は意外と大変で結構体力を使う
正直、なめてた…
そんなに体力が無い私にとってはキツい事ばかりだけどこれも良い運動だと自分に言い聞かせて日々頑張っている
『ボール、新しいのどうやって取ろう…
身長足りんぞ私』
そして今現在、竜崎先生に新しいテニスボールを更衣室に置いてあるから持ってきてくれと頼まれ 来たのは良いんだけど………
『と、れ、ないっ…!;』
やっぱり私の身長では届かない
ロッカーの上の奥に置いてあるのだが奥まで手が届かないしロッカーの上に指先がつくくらいで奥すら行けないのだ
椅子使ってるんだけどこれでまじで届かんとはチビは不便過ぎるぜ…
『うーん』
誰か呼んでこよっかな
そう思って椅子から降りようとしたら更衣室のドアがガラッと開いた
「あっちぃ〜!;
俺ドリンクここ置いてたっけかなー?」
中に入ってきたのは
「って……あれ?」
『桃城くん…』
私と同級生で同じクラスの桃城くんだった
そして部活でも一緒で彼は男子テニス部のレギュラーメンバーの一人でもある
「お前、こんな所で何してんだぁ?」
『何って……』
あっ!
桃城くんが来たんなら助かるじゃん!
『桃城くん……
肩車って出来る?』
それから5分後……………
『やったあ桃城くんボール取れたよ!桃城くんのお陰だよー!』
私は桃城くんに肩車してもらったお陰で奥の方で眠っていた新しいテニスボールが取れ大変満足していた
『やった!やった!ほんとありが…
ん?どしたの?』
桃城くんは自身の頭を抑え何かを考え込むように座り込む
『…具合でも、悪い?
桃城く…』
「お前さ、A…
俺以外にこう言うの頼むんじゃねえぞ頼むんじゃねえ」
『えっ…?』
「女子から肩車なんて頼まれた事ねえし、普通は俺に取ってって言えば良い話だぜ…?」
あっ…
確かにそう言われてみれば
『肩車以外の選択肢無かった〜!』
「お前な…;」
うう、何か自分恥ずかしいよ…
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ハル - 最高に可愛いです。更新頑張ってください応援してます! (11月13日 22時) (レス) @page13 id: 5eb99fa5e2 (このIDを非表示/違反報告)
*˚綺羅羅*。(プロフ) - コメント失礼します…!めちゃくちゃ面白いです!夢主ちゃんの天然とか鈍感が見ててニコニコしてきます!キャラの特徴もちゃんと掴めてて凄く分かりやすいです!更新頑張って下さい!応援してます! (2023年3月21日 18時) (レス) id: 9f20ca92d6 (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - コメントありがとうございます!(*^^*)可愛いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますね! (2022年9月23日 2時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛い!!文章も表情とかわかるような文でとても読みやすくて面白いです!更新ゆっくり待ってます! (2022年9月17日 10時) (レス) @page9 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます(*^^*)面白いと言って頂けて嬉しいです!これから先のお話にもっと主人公の天然ぷりが出てくると思います笑 (2022年9月15日 11時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美味しいお茶 | 作成日時:2022年9月10日 19時