【第二話】馬鹿 ページ3
「Aボールの方はあったかい?」
『ありました…』
竜崎先生の前に新しいテニスボールが入ったカゴを下ろす
「おお、これじゃこれじゃ
早速使うとするかの!
…?A お前少し顔が赤くないかい?」
『…そんな事無いです』
「?まあ大丈夫なら良いが…」
『…』
嘘、そんな事全然ある。
て言うかもう全然自覚なかった
『ぅぅ…』
自分の顔を両手で抑える
だって、だって、だって
もっ…桃城くん 男の子に肩車頼むなんて 桃城くんに指摘されなかったら私普通にあの出来事流してたもん!
もうあとからになって恥ずかしくて恥ずかしくて…
『どうしよう、自分が馬鹿すぎる…』
「何が馬鹿なんスか?」
『…!』
ひょこっと現れた私と同じ背丈で帽子をかぶった青年が私の目の前に来た
『え、越前くん…』
「…前にも言ったっスけど
リョーマで良いって」
『あっ、リョ、リョーマくん!
ごめんね?;』
「別に…良いスけど…」
帽子を深く被り、少し照れくさそうにする彼は桃城くんと同じレギュラーメンバーの一人なのだ
彼は1年生なんだけどテニスが兎に角ずば抜けて上手くて、2年生や3年生のレギュラーの人に引けを取らないぐらい強いみたい
まあだからレギュラーに選ばれるんだよね本当に凄い
『リョーマくん今から少し休憩?』
「まあ、そうっス…」
『ふふっ、そっか』
「な、何笑ってんスか」
『いや可愛いなぁって思って…』
「は!?どこがっ…」
ほんと、可愛い…
リョーマくん傍から見たらツンツンしてそうでちょっと取っ付きにくそうだなって思ったけど
実際話してみたらツンツンはしてるけどたまに照れたような顔とか私が困ってる時さり気なく助けてくれたりもするから
『ふふっ』
「な、なんすか…もう…」
とても優しくて可愛い男の子だなって思っちゃうの
「A先輩あんまり笑わないで…」
『えっ!どうして!?』
「どうしてって…」
帽子をクイッと下に下げ、少し頬が赤いリョーマくん
私は何かリョーマくんに気に触るような事をしたのかと思い慌てて両手でリョーマくんの手を取る
「…えっ!?ちょっ…」
『ごめんね、私何かリョーマくんに嫌な事しちゃったのかな?』
「!いや、別にッ…」
と、リョーマくんが焦っていると
「ちょっとちょっと何してんのー!」
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ハル - 最高に可愛いです。更新頑張ってください応援してます! (11月13日 22時) (レス) @page13 id: 5eb99fa5e2 (このIDを非表示/違反報告)
*˚綺羅羅*。(プロフ) - コメント失礼します…!めちゃくちゃ面白いです!夢主ちゃんの天然とか鈍感が見ててニコニコしてきます!キャラの特徴もちゃんと掴めてて凄く分かりやすいです!更新頑張って下さい!応援してます! (2023年3月21日 18時) (レス) id: 9f20ca92d6 (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - コメントありがとうございます!(*^^*)可愛いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますね! (2022年9月23日 2時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛い!!文章も表情とかわかるような文でとても読みやすくて面白いです!更新ゆっくり待ってます! (2022年9月17日 10時) (レス) @page9 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます(*^^*)面白いと言って頂けて嬉しいです!これから先のお話にもっと主人公の天然ぷりが出てくると思います笑 (2022年9月15日 11時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美味しいお茶 | 作成日時:2022年9月10日 19時