平和主義者の鉄則 その十七 ページ18
【相手と話し合うべき】
『木村さん!ちょっと話したいことあるからいい?』
やっと、決心がついた。
あと二週間しかないけれど、頑張ろう。
・
体育館の裏にある階段に二人で腰を下ろした。
「あのー、マネージャーの仕事は?」
マネージャーの仕事を聞いてくるとは、
良い傾向だな。
『あぁ、及川に頼んで、今日だけはいいって。』
「は、はぁ」
まだ納得いってなさそうだが、時間もないので話し始めようかな。
『あのさ、木村さんは何で、男バレのマネなんかになろうとしたの?』
「それは、徹先輩が誘ってきたので…」
これだけしか言わないか。
カマかけてみようかな。
『ふーん、じゃあ、顔目当てなんだ?
まぁ、あいつは結構顔がいいからな。
悔しいけど…』
そしたら、だんだん木村さんの顔が怒りで真っ赤に染まってきた。
「ち、違います!顔目当てなんかじゃありません!
最初はかっこいいなって思って、体育館までついて行きましたけど…、
でも、プレーを見たとき、この部活をそばで支えたいって!
ずっとこのプレーが見たいって、思ったんです!」
僕と目を合わせながら、キラキラした目で話す木村さん。
どれほど、この部活を好きかわかった。
『…そっ、か。んじゃあ、自分に足りないところは?』
「マネージャーとしての自覚、ですかね」
ほうほう、結構わかってるじゃないか。
『木村さんはさ、まだマネージャーでいたいよね?』
「はい。」
『それじゃあ、これから二週間ぐらいスパルタで教えます。
この二週間を乗り切れば、木村さん自身変わってるかも。
いやなら、このまま自分が成長することもない。
どうする?』
「________」
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民(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます。 (2017年6月5日 18時) (レス) id: 8dfbbd9c22 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 更新頑張ってください!面白いです! (2017年6月5日 16時) (レス) id: bc86693516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:民 | 作成日時:2017年6月5日 0時