今日も作笑う【青葉城西】

四十三話 ページ44

貴女side









…ちゅんちゅん








「…んぁ」








今、朝だ。









今日って白鳥沢とだっけ。









準備しなきゃ。









・









・









机の上のものを全て詰め込み、最後に携帯を開けた。









そこには、千尋からのメッセージが。









『頑張れ』








頬が緩んだのが分かった。









とりあえず返信して、携帯をポケットにしまう。









「っし！いってきます」









気合を入れて、私は外へ出た。









・









・







「おはよー」








「はよーございます」








「はよー」









今は、バスの中に乗り込み中。









あと数分ほどで出発する。









いつも賑やかなバスが今日はすごく静かだ。









皆、白鳥沢に勝ちたいから。









その集中力を切らさぬよう、私は黙ってるしかない。









隣の魔美ちゃんもそれを感じ取ったらしく、ずっと下を向いていた。

四十四話→←四十二話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す