今日も作笑う【青葉城西】

十話 ページ11

貴女side





「ナイサー！」




「おっしゃあ！」





今は、木曜日の放課後練です。




みんな熱入ってていいね！




あ、風邪の方ではないからね〜！





「あ、そろそろ準備しよっか！」






「そうですね！ってわっ！」






「ちょちょちょ！！大丈夫？……っ」






いきなりこけちゃうの！？






にしても、腕痛いな…






『あんたのせいで！あんたのせいで負けたのよ！』







『あんたがあんなロブあげるから…』








「先輩っ？大丈夫ですか？」





「っは、あ、ごめんごめん！じゃ、いこっか！」






嫌なことを思い出した。






なんで今更、彼女たちのことが出てくるのよ。







・






・



「ふぅ、じゃ、レギュラーの方を持ってもらえるかな？」





「はい！でも、先輩に重い方…」





あぁ、涙目の上目遣い。




さりなりげない可愛さ。





こりゃ、及川とかもほっとけないわ。







私もこれくらいできたら、な。






……だめだめ、魔美ちゃんは魔美ちゃん。私は私だもの。






それにしても凹むな〜…

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