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「おい！潤。」
「ちょっと！さとちゃん！潤ちゃん！」
基本さと兄を敬ってくれてる翔ちゃんは、どんな時も兄ちゃんを責めたりしない。
結果ちょっと及び腰な感じだけど。
で、まぁくんは誰にでも平等に抗議する(笑)
俺らの中で完全中立的立場。
バランス良く出来上がった関係は気持ちよくて、
楽しくて。
其々に成長はあるけど、大人になっても変わらない関係は奇跡かもしれない。
ずっとこのままで…なんて難しいことだとは思うけど、どうしてもそれを願ってしまう。
「もぉ〜、後で代わりばんこね？
それでいーでしょ？」
さと兄と潤くんと繋いだ手を振りながら
翔ちゃんとまぁくんを見つめれば、2人はデレっとして「仕方ないなぁ〜」とか言ってる。
こんな俺でいいなら、いくらでも手繋いであげますよ。
「じゃっ、しょおちゃんそれまでオレと繋ごうYO！」
「OK！友よ、そうしYO！」
なんか変なテンションのラッパー2人が仲良く手を繋いで俺らを追い越して行く…
うん…カオス。
いい年した男が皆んなで手を繋いでる画もどうかと思うけど、たまに遠巻きにお姉さん達が騒めいたり、ガン見して行くぐらいだし。
そんな環境に慣れちゃてる俺は、恥ずかしいけど、気にしないフリをする術でやり過ごすことにした。
「HEY！YO！今度はおみくじ引こうYO！」
「はいはい。わかったYo…」
「ふはっ。和も仲間入りか？ 」
「かずちゃん！やっぱりこっち来る？」
「来るか？和。WelcomeだYO！」
まぁくんと、翔ちゃんが繋いでた手を離し俺を2人の間に迎える様に手を広げる。
2人の息ぴったり感と、翔ちゃんのムダに(悪気はないよ？)流暢な英語まじりなのが可笑しくて、
もう笑いっぱなし。
意識しなくても笑い始めもこの5人で迎えました(笑)
独特な空気のコントがツボに入っちゃって。
「兄貴もまぁも、和が笑い壊れるだろうが。
やめなさい。」
「そーだそーだ、怪しい奴らには和はやれねぇぞ。やめなさい。」
笑いながら2人を宥める潤くんと、
潤くんの真似したさと兄が同時に手を握り直すから…可笑しいやら、微笑ましいやらで。
「ふふ…ふはっ。もぉ〜だめ〜お腹痛い…」
こんな楽しくて幸せで、気持ちが温かい元日なんて
縁起いいなぁ♪
今年も楽しく過ごせそう！
そしてやっぱり、去年より皆んなと一緒にいれるように。目の前のコト頑張ろう。
大きなコト言えないけど、
みんなに幸せが訪れますように…
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作者名：すみれ | 作成日時：2014年10月3日 12時
