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「かずちゃん！ごめんごめんごめんごめーん！」
バタバタとウチのリビングに乗り込んできた、
まぁくん。
いくら幼馴染だからって勝手に入るんじゃないよ！
うるさく登場してくれたおかげで、さと兄がムニャムニャ言ってるから、すんなり起きてくれそうだけどね(笑)
「も〜遅いよ、まぁくん〜
潤くんから電話きちゃったよ？」
「ごめんごめんってぇ〜！
ちょぉ〜〜〜っと寝坊しちゃってさ！」
「んもうっ！そんなことだろうと思ってましたけど。さと兄3度寝に入っちゃうから〜」
「あっ！さとちゃん！ごめんごめん、起きて〜！
俺来たからっ、潤ちゃん家行こー！！」
「ぅん〜……まさうるさぃ…むにゃむにゃ…」
「つれないなぁ〜さとちゃん！むにゃむにゃって…
絶対もう起きてるでしょ〜嘘寝するならくすぐっちゃうぞ〜！」
まぁくんが手をわきわきと擽るアピールしながら
さと兄のわき腹辺りに近づく。
すると、さと兄はガバッと身体を起こした(笑)
やっぱり起きてたかぁ。
「ばれてたかぁ。もう行く？
そろそろ行かねぇ〜とあの兄弟そわそわしてっぞ？」
「ふふっ、うん。まぁくんも来たし行こっ。」
「お待たせして、ホントごめんね？さとちゃん。
ほらほら2人ともあったかい格好しないと！外めっちゃ寒いから！」
「いやいや、あなたを待ってたんでしょうよ。
もうっ。うっ苦しーって！」
まぁくんは俺が用意してあったマフラーをぐるぐる巻いてきた。力加減バカだからマジ締められる。
「えっ？ごめんごめん！苦しい？ごめんねー？」
「マジであなたその感じだといつかやりかねませんよ…本当に気をつけて！よっ！」
「うひゃ！かずちゃんに猫パンチされた〜！」
俺たちのやり取りを見て、さと兄はふにゃっと笑って「平和だな〜」とか言ってる。
俺マジ苦しかったのにっ！
撫でくり回されながらマフラーを巻き直されて
「さ、行こっ！！」と笑顔で差し出される手。
小さい頃から変わらない、まぁくんのその感じ。
力抜けるわ(笑)
「もうっ！子供じゃないんだから。」
「えぇっ！？まーくん泣いちゃうっ！」
俺が笑いながら振り払った手でムンクの叫びをしながらショックを受けるまぁくん。
あまりに面白くて、さと兄と笑い合う。
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作者名：すみれ | 作成日時：2014年10月3日 12時
