さしす組が溺愛してます

すれ違いと喧嘩 ページ23

｢悟だって、最近私に構ってくれないじゃん。｣



｢はあ？俺のどこが構ってねーんだよ。｣



｢いっつもいっつも、任務ばっかりでさ。｣









瞳に涙を貯めて懸命に五条に反撃をするA。



どうやら喧嘩をしているらしい。









｢夏油、あの馬鹿なにしたの？｣



｢悟がAの残しておいたプリンを食べてしまったらしくてね、そこからお互い不満暴露大会。｣



｢子供相手に…ほんとガキ。｣









五条とAの言い争いを見て呆れる家入。









｢あーあ、お前なんかよりよっぽど大人のお姉さん(・・・・)と遊んでた方気が楽だ。｣




｢…っ！私だって悟より傑の方好きだし！硝子なんか大好きだし！悟なんか大っ嫌い！｣




｢あっそ、勝手にしろよ。｣









バタンと乱暴に扉を閉めた五条とは裏腹にわんわんと泣き出すA。









｢言い過ぎだよ。A。｣




｢傑、聞いてたの？｣




｢でも、五条が悪いに1票。｣




｢まあ、私も1票。｣









小学生相手にあそこまで本気になる高校一年生がいるか…と夏油と家入は頭を抱える。









｢悟の馬鹿、意地っ張り。女たらし。｣



｢こらA、そんな言葉誰に教わったんだ。｣









苛立ちが収まり切らずに五条の悪口を連発したAは、無言で家入を指さす。









｢硝子…。｣




｢本当のことでしょ。ねー？A。｣









家入の問に、Aはブンブンと首を縦に振り頷いた。

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