呪力の核心 ページ33
「よお、久しぶり。」
Aは涙を流しながらその暖かい手の主を見る。
その手の主を彼女は分かっていた、否。忘れるわけがなかった。
五条悟、彼が生きているという事実がその手から伝わっていた。
「マジか…。」
「大マジ。元気ピンピンだよ。」
「反転術式か!!」
「正っ解っ!!」
ひょいっと五条に持ち上げられたAは、いつもとは違う五条悟に違和感を覚えていた。
けれど彼が生きているという事実に、涙を流す他なかった。
「お前に喉ぶち抜かれた時、反撃は諦めて反転術式に全神経を注いだ。」
呪力は負の力。肉体は強化できても再生することは出来ない。だから負の力同士を掛け合わせて正の力を産む。それが反転術式。
幼きながらもいとも簡単に使用できたAにはそれを理解することは難しい。
彼女にとって今できる術式は全て、
「言うは易し。俺も今までできた事ねーよ、周りで出来るやつは何言ってるかサッパリだしな。」
だが五条悟は死に際で掴んでいた、呪力の核心を。
「お前の敗因は俺の首をチョンパしなかったことと、頭をぶっ刺すのにあの呪具を使わなかったこと。」
「…敗因?勝負はこれからだろ。」
「あ゛ーーー?そうか?そうだな、そうかもなあ!」
いつもとは違う五条に恐怖さえ覚えたA。
だが彼の優しくAを包む手に安心し、彼女はギュッと五条のシャツを握った。
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りりちゃん(プロフ) - 更新されますかね、、、? (1月24日 0時) (レス) @page46 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです!!更新待ってます♬.*゚ (9月26日 17時) (レス) @page46 id: a9d60917a2 (このIDを非表示/違反報告)
Yata(プロフ) - 更新待ってます🫶 (8月5日 16時) (レス) @page46 id: 54b6455275 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - すっごく面白いです!!どうか更新していただけないでしょうか。 (2022年3月1日 10時) (レス) @page37 id: d3b2ada53d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 夜行性さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月23日 15時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜行性 | 作成日時:2021年1月10日 19時