我が主はわがまま姫【巴日和】 (ページ4)

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3話ページ4

sideA

「すみません少々長引きました」
燐音「え、お姉さんもしかして……」

天城さんが私を見て言葉を詰まらせた。

「えっと、何でしょうか」
燐音「日和ちゃんの従者なのか？」
「えぇ、そうですよ」
燐音「うっわ」

何その反応。ちょっと不愉快。

燐音「あーやばいなこれは」
HiMERU「どういうことです？」
燐音「あー、後で話すわ」
ニキ「何すかー？このお姉さん、別に変な人じゃなさそうっすけど」
燐音「お姉さんは別になんてことねぇよ」
「おや、もしかして日和さんとお知り合いで？」
燐音「ルームメイトだからなぁ」
「それはそれはいつもお世話になってます」
燐音「……俺は感心すんぜ」
「……はい？」

燐音は呆れたように声を絞り出す。

燐音「日和ちゃんとずっと一緒だったんだろ？」
「はい」
燐音「すげぇよあんた」
「……日和さんが何か迷惑を……？？」
燐音「そうじゃねぇそうじゃねぇ」

何を言いたいんだこの人。
さっぱりわからない。

燐音「……つまり、日和ちゃんも無自覚ってやつか。……それはまためんどいな」
「あのさっきから何の話を？」
燐音「知らなくてもいいことだぜ？」
「そう言われると気になりますが」

曖昧に話を逸らされて顔合わせは終わった。
一体何の話だったんだろうか。