第16話 〜羨望〜 ページ18
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BARの扉にある文字を『CLOSE』にして、Aは自室に戻った。
窓から美しいヨコハマの街が見える。
ふっと息を吐いて蹴破られた扉を無言で見つめる。
その扉は、今日という1日がどのような日であったのかを物語っているかのようにAの目には映った。
ふと、BARに来た太宰の言葉を思い出す。
「今度君から他の男の匂いがしたら、その時は
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君のことを一生外に出してあげない、いいね?」
「これは、おまじないだよ。他の男が寄ってこないようにするための、ね?」
光の世界で暮らすあの人のことだから、と、油断していた。
光の世界で暮らしていても、根っこは闇にあるのだ。
でも、その反面、光の世界で暮らすあの人はとても生き生きして見えた。
だからだろうか、太宰を羨ましく思ってしまうのは
「ーーーーー探偵社に来ないかい?」
自分には向いていない。
そう分かっているが、差し伸べられた手を取ってしまいそうな自分がいる。
それが酷くAに恐怖を抱かせた。
A「光の世界……か……」
「貴女には、闇がお似合いだ。」
驚いて、扉の方を見ると、蹴破られた扉を背に立つ芥川の姿があった。
A「………」
芥「気づいておられないのか?貴女は闇でこそ力を発揮する。光の世界では、その考え方は受け入れられないのは至極当然のこと。」
A「分かってる……」
芥川がAに近づく。
Aの肩に手を乗せようとした。
A「嫌っ……」
芥川は吃驚した。
いつも冷静で先の展開を見越している、Aがこんなにも不安定になっているからだ。
芥「何があったのですか。」
A「………」
Aの脳裏には太宰との会話が蘇っていた。
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「今度君から他の男の匂いがしたら、その時は、君のことを一生外に出してあげない、いいね?」
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芥「僕の頭では貴女が何に苦しんでいるのか、理解するのは難しいだろう。」
A「………」
芥「然し、理解はしたいと思っている故、頼ってほしい。」
A「……ありがとう。」
A「人虎の件、1つだけ教えてあげる。」
芥「!!」
A「成功する可能性は0に近いけど。」
芥「其れでも良い!教えてください!」
A「太宰さんが邪魔なら、邪魔出来ないようにすれば良い。それだけよ。」
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無月(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます!更新が遅れてしまい申し訳ございません!続きの方をこれからたくさん執筆していく予定ですので、ご愛読、応援よろしくお願いします! (2018年7月6日 14時) (レス) id: 377141de70 (このIDを非表示/違反報告)
無月(プロフ) - 彼岸花さん» コメントありがとうございます!更新がとても遅れてしまい申し訳ありません!これから、また頑張っていこうと思っていますのでご愛読、応援よろしくお願いします! (2018年7月6日 14時) (レス) id: 377141de70 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - とても良かったです!!続きが気になりますね!楽しみにしてます (2018年6月16日 21時) (レス) id: bda9d23ff8 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 面白かったです。更新楽しみに待っています。 (2018年5月30日 23時) (レス) id: c059ebfed1 (このIDを非表示/違反報告)
憂月(プロフ) - 絵が完成しましたのでURLの方貼らせていただきます。(image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/5/d/25d8c87cd0a5233123f720211c5eeb39.png)私好み寄りになってます((やり方がいまいち分かってないのでちゃんと載せられていなかったらすみません… (2018年5月10日 15時) (レス) id: 8f4835c4f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無月 | 作成日時:2018年4月22日 0時