【文スト】BAR LeBlanc

第10話 〜探偵社員〜 ページ12

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突如、虎の標的が太宰へと変更される。


太「……何をしたんだい？」


虎の攻撃を避けながら、太宰は問う。


A「虎の思考を盗み、貴方へと向けました。」



太「……そのまま君が無効化をしてくれた方が楽な
のだけれどね……」



A「それは……なんだかつまらないので…」


太「酷くないかい?!……おっと」


太宰が行き止まりまで虎に追い詰められた。


太「このままでは死んでしまうね……」


太宰がAを見る。


A「おめでとうございます」


太「助ける気は無しということかい？」


A「元ポートマフィアの最年少幹部様が何を仰
っているんですか。」


太「あまり買い被りすぎないでくれ給えよ。」


A「触るだけでしょう？」


太「そうなのだけど…………獣に食い殺される最後
というのも、悪くは無いが……君では私を殺せな
い。」


太宰の指が虎に触れる。


虎の姿から川辺で出会った少年の姿に変化する。


Aが倒れてきた敦を受け止め、膝の上に頭を置か
せるようにして座った。


所詮、膝枕のようなものだ。


太「Aちゃん……私にもやってくれないかい？」


A「……嫌です。」


太「ちぇー……」


国「おい太宰！」



太「ああ、遅かったね。虎は捕まえたよ」


国「！その小僧……じゃあそいつが」


太「うん、虎の能力者だ。変身している間の記憶がなかったんだね」


国「全く……次から事前に説明しろ。肝が冷えたぞ」

メモには

[十五番街の西倉庫に虎が出る。逃げられぬよう周囲を固めろ]


と記されていた。




国「おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ。皆に
酒でも奢れ」




国木田の後ろにいたのは三人




「なンだ怪我人はなしかい？つまんないねェ」


与謝野晶子

能力名『君死給勿』



「はっはっは！中々出来るようになったじゃないか
太宰。まあ僕には及ばないけどね！」



江戸川乱歩

能力名『超推理』



「でもこのヒトどうするんです？自覚はなかったわ
けでしょ？」

宮沢賢治

能力名『雨ニモマケズ』



「どうする太宰？一応区の災害指定猛獣だぞ」

国木田独歩

能力名『独歩吟客』



「うふふ、実はもう決めてある」


太宰治

能力名『人間失格』


太「うちの社員にする。」


国「はぁぁぁぁぁぁ！？」

第11話 〜嫉妬…？〜→←異能力設定

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