Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ28)

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case7-9 ページ28

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武智『お、ナイス！橘！』

あれは、夏の初め頃

A『……』

放課後、一人で部活の練習をしてると
武智がいきなり現れて

的に当たった事に拍手をしながら近づいて来た。

武智『いやぁ、悪い悪い、練習の途中に』

そう言いながらも、
近づいてきて

武智『ちょっといいか？』

そう聞いてきた。

担任になった事もないし
特別話す事もなかった武智先生に

少し疑問を抱きながら

武智『実はな、先生橘に推薦の話をしたくてさ

すっごくいいとこなんだよ
豪翔大学、橘も知ってるだろ？』

そう、ニコニコと話す武智先生。

武智『橘の弓道の腕はこれからもっっと
伸びると思うんだ、どうだ？推薦受けてみないか？』

弓道部。

それが私の三年間続けてきた事。

でも、

A『…』

凄く迷った。

そもそも大学に行ってまで勉強したくない。
それくらい勉強が嫌いだから。

武智『どうだ？橘は弓道部のエースだし、豪翔大学に行けばもっと強くなれる！

先生たちの間では将来有望！
何て言われてるんだぞ？！』

A『…すいません。考えさせてください』

武智『…そっかそっか、いやぁ、でもほら！
なるべく早く決めた方が言い訳だし、

いい返事待ってるからな！
と言うかいい返事しか待ってない！』

A『…はぁ、』

その圧に、引きながら返事をすると

その日はじゃあまた！
なんて言って帰って行った武智先生。

でも、その日から、会うたびに
どうだ？決まったか？

なんて言われて

結局、

武智『おい橘！推薦断るってどうゆう事だ！
君は将来の希望を捨てるのか？！』

A『…推薦で豪翔大学行った先輩、
みんな辞めてるみたいなので、』

武智『なっ、そんな事ないだう！
君なら大丈夫！プロになれる！な！』

A『…すいません』

断った。

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