Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ18)

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柊「いやぁ、お待たせしました！」

散々怒鳴って涼音を反省させた先生は

涼音が閉じたパソコンを開くと
また先生方との通話を続けた

柊「皆さんのおかげでいい授業が出来ました

けど、約束は約束です」

そう言いながら、
先生は一人、教室を出て行ってしまう。

柊「名乗り出なかった罰として

教室を爆破します」

そう言った先生が、ガチャっと鍵を閉めると
みんなが恐怖で崩れ落ちる。

…いや、大丈夫

____ドーンッ！！！

煩いくらいの爆発音が聞こえたと同時に
大きく教室が揺れた。

でも、私達は無事だ。

爆破されたのは、3年B組

…先生、やっぱり貴方は

私達を殺さない

瑠奈「先生酷すぎる！」

さくら「先生はちゃんと、
私達にヒントくれてたよ」

そう、入り口付近でそう話す声が聞こえる。

昨日、先生は言った。

____『これから
信じる、信じないゲームを始めようー！』

____『何ですか？それ』

____『眼鏡をかけてる時は信じろ
外した時は信じるな

…分かったな？』

____『だーいじょうぶだって、ほら、信じろ、橘』

____『そして、信じるな』

____『いいか、上辺だけで物事を見るな

本質から目を背けるな』

あれは全部、この為だった。

本当、何なんだ、あの先生…

華「知ってたなら早く言ってよぉ、」

さくら「先生は自分で気がついて欲しかったのかなって…

ちゃんと考えるって事を」

さくらも分かってたんだ。

だから一人冷静だった。

瑠奈「あっ、思い出した」

そんな、少し緊張が解れた場で、
瑠奈ちゃんが一人声をあげた。

理由は、

瑠奈「ガルムフェニックスの決め台詞」

先生が好きなヒーローの台詞。

あれを思い出したとか。

…何で今、

瑠奈「Let's think、だよ」

…へぇ、

てことは、

先生はやっぱりヒーローなのかも

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